かんくう整体院presents!健康と美容についての ちょこっと話 - バックナンバー

ストレス回避反応 [姿勢と体と心と脳と26]

弱肉強食の世界。小さく弱い動物は、強い動物に常に狙われています。

普段は、ゆっくりのんびり動いている動物(被食者)に、しのびよる捕食動物。

捕食動物が、獲物を捕らえようとした、その瞬間!

目にも止まらぬ速さで、パッと逃げるときの動き

これは、脳の「扁桃体」の働きによって行われています。

外敵が表れたとき、危険な状況に陥ったとき、

戦うのか・逃げるのか を頭で考えるより早く、カラダが反応します(闘争・逃走反応

獲物を追う側も同じ反応をしています。

生存にかかわるものならば、どちらも扁桃体が反応します。

危険信号を感知してから10ミリ秒以内に、扁桃体は信号を発し、副腎からホルモンが分泌します。

ノルアドレナリンが、稲妻のような速さで電気信号を発し、交感神経系を通して副腎を刺激、アドレナリンを血中に送り込みます。

アドレナリンが分泌されると、集中力が高まり、心拍数・血圧が上がり、呼吸が速くなり、気管支が広がって酸素摂取量を増やし、多くの酸素を筋肉に送るようにします。

筋肉の静止張力が上がり、瞬時に動ける状態になります。

皮膚の血管は収縮し、ケガをしても出血しにくくなり、エンドロフィンの分泌により、痛みを感じにくくなります。

人間が他の動物と違うのは、目の前に危険が迫っていなくても、ストレス反応が起きることです。

人間は、危険を予測し、記憶します。

この能力が生活環境、人間関係、ココロのあり方を複雑にしています。

実際に起こっていなくとも、想像するだけで、ストレス反応が起きます。

不安障害になると、脳はつねに恐ろしかったときの記憶を再生しようとします。

なぜなら、扁桃体の警報解除信号が、正常に作動していないからです。

問題が回避できた、問題は解決できた、何も問題はない、といった状態になっても、それを認知できないのでリラックスすることができません。

過剰に興奮した扁桃体は、なんでもないこともすべて危機と判断して記憶します。

記憶を司る「海馬」は、その恐怖の意味を過去の記憶から明らかにして、ストレス反応を緩めようとしますが

扁桃体は、海馬の働きを抑え込みます。

記憶は、つぎつぎと恐怖と結びつき、不安は膨張します。


太古の人類は、力は弱いが知能が発達しました。

群れをつくり、社会を発達させることで、外敵から身を守りました。

その反面、孤独に弱い性質になりました。

文明が発達し、人間を襲う外敵は皆無になり、生活が便利になることで苦難は減りました。

しかしその結果

社会が複雑化し、過剰な情報が24時間途切れることなく脳を刺激し、

外敵ではなく人間同士が傷つけあい、人間関係がシビアになったことで、

扁桃体は休みなく働かさせつづけるようになりました。

孤独感、疎外感を感じる人が増え

脳内での孤独感の緩和、ストレス回避能力は低下してしまいました。

人見知り、人と交わるのが苦手という人は多いですね、というか苦手な人が大多数ではないでしょうか?

しかし、人間は本来、個人では生きられない動物なんです。

 

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