完璧主義の過剰適応の子どもが引きこもりから卒業するエンカレッジカウンセリング - バックナンバー
「あいつ、アメリカ行ったってよ」挫折を確かな成長に変えられたと感じた私たち親子の会話
配信時刻:2026-10-05 07:00:00
◯◯◯さん
親子の思考をリセットするだけ!
起立性調節障害で不登校になった子が
ネガティブ思考を手放し
新しいことに挑戦する!発達科学コミュニケーション
トレーナーの
大下真世です^^さて今日は
「『あいつ、アメリカ行ったってよ』
挫折を確かな成長に変えられたと
感じた私たち親子の会話」
というお話です。
実は先日、
塾に行っている息子からこんな
LINEが届きました。
そこには、文字はなく
あるネットの記事が貼られていました。
「なんだろう…」
よく見るとそれは息子の幼いころからの
友だちが科学の世界大会に出場している
そんな写真でした。

3人の真ん中でメダルをぶら下げ
ガッツポーズをしている。
誇らしげな笑みをたたえ、
それは私から見ても
未来有望な若者の姿でした。
この子はかつて、
息子の幼い頃からの親友でした。
小さい頃から、
一緒に旅行に行き、
化石を掘ったり、
粘菌を探したり。
大人にはわからないような世界に
夢中になれる子たちでした。
そして息子もまた、
そんな友達と一緒に
科学の世界に夢中になっていました。
中学を選ぶときもそうでした。
親としては、
別の私立中学を勧めていました。
自由な校風が息子には合うと
思っていたからです。
だけど息子が選んだのは、
「あの子と一緒の中学に行きたい」
という道でした。
二人で科学甲子園を目指し、
好きなことを語り合い、
同じ世界を見ていた親友。
ところがその中学で、
息子は起立性調節障害になりました。
朝、起きられない。
学校へ行きたいのに、
身体が動かない。
そして約1年間、
学校へ行けなくなりました。
一方で親友は、
大好きだった科学の道を
ずっと歩き続けていました。
中学時代、
復帰のきっかけになったのも
この子と出る科学甲子園Jrの
全国大会でした。
そのあと、
高校で道を分かちます。
そうこうしているうちに
疎遠になり、あまり交流も
なくなりました。
そして今回、
世界大会の日本代表として
アメリカへ行っていたと
人づてに聞いてきたそうです。
日本からアメリカへ。
世界中から集まった高校生たちと
研究について語り、
英語でプレゼンをし、
審査を受ける。
約1週間にわたる、
高校生にとっては
ものすごく大きな舞台です。
それを聞いた息子が塾の帰りに
言いました。
「なんかさ……
思うところがあるんだよね」
私は、その横顔を見ていました。
きっと、
ひと言では言えないんだろうな。
うれしい。
誇らしい。
すごいと思う。
だけど、
「もし自分があのまま
科学を続けていたら?」
そんな世界線も、
一瞬頭をよぎったのかもしれない。
中学時代、
一緒に科学甲子園を目指した仲間です。
「あいつがそこまで行った」
という事実は同時に、
「あの頃、自分も
同じくらい夢中になっていた」
という自分自身を
思い出させる出来事だったのかも
しれません。

もしかしたら、そんな未来が
実は自分にもあったかもしれないと
感じていたのでしょうか。
息子の心中を察すると
色々言葉が出てきそうでした。
だけど私は、
「悔しいよね」とも、
「あなたも頑張れば行けたよ」
とも言いませんでした。
以前の私だったら、
息子が傷つかないように、
「でもあなたはあなたの道を
頑張っているじゃない」
「挫折を味わいながら、
今、頑張っているんだから
それだけでヒーローだよ」
と、きっと先回りして
フォローしていたと思います。
息子が感じ切る前に、
私がその感情を受け取って、
早くラクにしてあげようとしていた。
だけど今は違います。
私は、
目の前の息子の感情を
どう消してあげるかではなく、
この経験が、
この子の脳をどう成長させるだろう
と考えるようになっていました。
だから、
「思うところがある」
という息子の言葉を
そのまま受け取りました。
悔しいのかもしれない。
誇らしいのかもしれない。
置いていかれたような気持ちが
あるのかもしれない。
あるいは、
「自分だって、もっとやれる」
という気持ちなのかもしれない。
それを、
親の私が決める必要はない。
大切なのは、
この複雑な感情を
息子自身が受け止め、
これからの人生を動かす
エネルギーにしていくこと。
だから私は、
息子にとって
この出来事がいちばん「糧」になる言葉は
何だろう、と考えました。
そして、こう言いました。
「その複雑な思いはきっと、
あなたの中に
まだまだ向上心が眠っている証拠だね」
それだけです。
慰めませんでした。
答えも出しませんでした。
だって、
悔しさも、
迷いも、
胸のざわつきも、
全部なくしてあげることが
親の役目ではないから。
人生を歩いていけば、
自分より先を行く人に出会う。
頑張っても届かないこともある。
「あのとき違う道を選んでいたら」
と思う日だってある。
今、世界で活躍する研究者だって、
最初から一直線に成功だけを
積み重ねてきたわけではありません。
むしろ、挫折や葛藤を味わい
それでもそこから抜け出す力を
人生の中で手にしていったのです。
長い時間、
答えが出なくても、
自分の中に生まれた問いを
次の探究へ変えていく。
まさに不登校の時間は
そんな時間のはずです。
そんな問いの答えを
見つける力を育てていく
そんな不登校生活を
送らせることができたと
今振り返っても自負しています。
私は、
そんな力こそ、
子どもがこれからの人生を生きるうえで
必要なんじゃないかと思っています。
息子が不登校だった頃、
あの頃の私は、
学校に行けるようにしてあげたい。
元気にしてあげたい。
失ったものを
取り戻してあげたい。
そう思っていました。
けれど今ならわかります。
あのとき私が本当に
息子に手渡したかったものは、
「元の息子に戻ること」
ではなかったんです。
人生で何かが起きたとき、
自分で感じて、
自分で考えて、
自分で選んで、
また自分の足で
次へ進んでいける力。
その力を育てることでした。
中学で不登校になったことも、
科学の道から離れたことも、
親友が世界へ飛び出していったことも、
消すことのできない
息子の人生の一部です。
だけど、
過去は変えられなくても、
その出来事を
これからの人生で何に変えていくかは、
まだ決まっていません。
そして、人生で何かに変えていく
チカラをおうちで育ててあげてほしいと
そう思ってやみません。
私は、
今回、息子の
「思うところがある」という言葉が、
なんだかうれしかったんです。
この子の中に、
「もっとやりたい」
「もっと行ける」
というエネルギーがある。
そう感じたからです。
不登校の子をサポートするということは、
嫌なことを全部取り除いて
あげることでも、
傷つかないように
先回りして守り続けることでも
ありません。
ましてや、
学校へ戻すことだけが
ゴールでもありません。
そんなところにゴールはないのです。
うまくいかないことも、
悔しさも、
遠回りした時間さえも、
いつか自分の力に変えていける。
そんな脳を育てていくこと。
私はそれが、
不登校のときに
「ちゃんとサポートする」ということだと
思っています。
だからもし今、
お子さんが止まっているように見えて、
「この時間を過ごさせてしまって
本当にいいんだろうか」
と不安になっているママがいたら、
私は伝えたいです。
今、何ができているかだけで、
この子の未来を決めなくていい。
今日のお母さんの関わり方が、
数年後、
子どもが人生の悔しさに出会ったときに、
それを自分の力に変えられるチカラに
なって行くから。
私は、
そんな子育てをするママを
もっと増やしたい。
そんな力を育てるサポートを、
私はこれからも
伝えていきたいと思っています。
今日はここまでです。
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