薬に頼らない!こころと脳の処方箋でママがわが子の世界一の味方になる - バックナンバー
「お姉ちゃんが休んでるから、僕も」だけじゃなかった。
配信時刻:2026-10-01 22:30:00
◯◯◯さん
わが子の診断に納得できない
発達凸凹キッズのママが
薬に頼らずわが子を伸ばす!親子の未来を創る発達診断
「ママカルテ」主宰
小児科医の森博子です!こんばんは。
今朝も
ママの「ワタシ時間」へようこそ。
ここまで5日間
まだ自分のしんどさを
うまく言葉にできない子どもたちの「行きたくない」
の手前にあるものを
一緒に見てきました。今日は、5人目。
最後のお子さんです。
あるご家庭に、
学校へ行くことが
だんだん難しくなってきた
お姉ちゃんがいました。ママは当然、
お姉ちゃんのことで
頭がいっぱいになります。朝、どうする?
今日は行けそう?
先生にはなんて伝える?
仕事は?
明日は?
そんな毎日を
なんとか回していました。ところが。
しばらくすると、
今度は下のお子さんまで、
朝になると、
「学校に行きたくない」
と言うようになりました。
最初は
頑張って行ける日もありました。だけど、
だんだん行き渋りが
強くなっていきました。家族の中では、
こんな言葉も出ました。
「お姉ちゃんが休んでるから
自分も休みたいだけじゃない?」「お姉ちゃんを見て、
真似してるんじゃない?」これ、
そう思ってしまうのも
無理はないと思うんです。だって、
上の子が学校へ行かなくなったあとに、
下の子まで
「行きたくない」
と言い始めたんですから。
しかも子ども自身が、
「お姉ちゃんは休んでるのに」
「なんで僕だけ行くの?」
「ずるい。」
なんて言ったら、
なおさら、
「やっぱり、お姉ちゃんの影響だ」
と思いますよね。
だけど。
ママと一緒に、
一度、お姉ちゃんのことを横に置いて、
この子だけを「ママカルテ」で
見てみることにしました。この子は、
学校でどんなふうに
過ごしているんだろう?何を嫌がる?
どんな日は行きやすい?
帰ってきたあとはどう?
学校の中で
この子自身が困っていることは
本当にないのかな?そうやって、
「この子の場合は?」
を一つずつ見ていったんです。
すると、
少しずつ見えてきました。
お姉ちゃんのこととは別に、
この子には、この子の
学校でのしんどさがあった。集団の中で頑張っていること。
うまくできなくて
困っていること。本人にとって負担になっていること。
そして、学校に行けていたお姉ちゃんが
実は弟くんの安全基地に
なっていたこと。だけど、
それを本人は、
大人にわかるように
「学校の○○がつらいです」
とは説明できませんでした。
出てきた言葉は、
ただ、
「行きたくない」
だけだったんです。
もしかすると、
お姉ちゃんが学校を
休むようになったことも
この子に影響を与えていたかも
しれません。「お姉ちゃんだけ休めてずるい」
という気持ちだって、
あったかもしれません。だけど、
それを、
この子が行きたくない理由の
“全部”にしない。ここが、とても大事だったんです。
==============
「お姉ちゃんが休んでいるから」
だけじゃなく
この子にも、
この子の理由があるかもしれない。==============
そう思って見始めると、
ママの目に入るものが
変わっていきました。「また弟が
行きたくないって言ってる」ではなく、
「今日は何が違ったんだろう?」
「この子は何に困っているんだろう?」
「学校ではどんなふうに
頑張っているんだろう?」と、
この子自身を
見られるようになっていきました。このご家庭は、
まだすべての困りごとが
なくなったわけではありません。学校のことも、
家族のことも、
まだ途中です。
だけど私は、
大きく変わったことが
一つあると思っています。それは、
ママが、わが子のことを
周りの人に話せるようになってきたこと。「この子は、
こんなことに困りやすいんです」「こういうときは、
うまく言葉にできないんです」「こんなふうにすると、
少し動きやすいんです」そうやって、
「困った子」でも、
「お兄ちゃんの真似をしている子」でもなく
“この子の場合”を
言葉にできるようになれた。私はこれって、
とても大きなことだと思うんです。だって、
ママが一人で全部を
解決しなくてもいいから。ママが、
「この子には、こんな世界が
見えているみたい」と伝えられるようになったら、
パパにも。
先生にも。
おじいちゃん、おばあちゃんにも。この子を
同じ方向から見てくれる味方を増やしていける。それが、
まだ自分でSOSを
うまく説明できない小さな子にとって、大きな助けになることがあるんです。
さて。
ここまで5日間、
5人の子どもたちを
見てきました。表に出ていた問題は、
よく似ています。「行きたくない」
「わからない」
「お腹が痛い」
怒る。
泣く。
固まる。
家で荒れる。
だけど、
その手前にあったものは、
5人とも違いました。ある子は、
本人にもまだ、
理由がよくわからなかった。ある子は、
わかっていたけれど
安心できるまで話せなかった。ある子は、
言葉になるより先に、
カラダが「しんどい」と教えていた。ある子は、
学校では頑張れていたけれど、
学習や集団生活の小さな負荷を
毎日積み重ねていた。そして今日の子は、
家族に起きた出来事の陰に
この子自身の「しんどい」が
隠れていた。同じ、
「行きたくない」
なのに。
こんなに違うんです。
だから私は、
低学年の子どもの
「行きたくない」
を聞いたとき、すぐに、
「どうしたら行ける?」
だけを考えなくていいと
思っています。そして、
「どうして行きたくないの?」
と子どもから正解を
聞き出そうとしなくてもいい。まだ小さな子どもたちは、
自分のカラダの感覚も
気持ちも
学校で起きていることも大人のように整理して、
「私は○○が負担なので、
学校に行きたくありません」なんて、
説明できないことがあるからです。だけど、
言葉にできないからといって、
何も伝えていないわけじゃない。カラダで。
行動で。
感情で。
「できる日」と
「できない日」の違いで。家と学校での姿の違いで。
子どもたちは、
いろんなところから、
自分のことを
教えてくれています。だから、
==============
「行きたくない」は
答えではなく入り口==============
この言葉の先に、
何があるんだろう?この行動の手前で、
何が起きているんだろう?“この子の場合”は、どうなんだろう?
そこから、
見ていけばいい。そして、
最初から正解を
当てなくていいんです。「もしかして?」
と考えてみる。観察する。
一つ試してみる。
子どもの反応を見る。
そして、
また考える。
そうやって、少しずつ、
言葉にならないSOSに近づいていけばいい。今回の5日間で、
私が一番伝えたかったのは、
ここです。==============
行けるようにする前に
“この子の場合”を知らないと
始まらない==============
そして、
「この子の場合」が
少しずつわかってくると、ママ一人で抱えなくても
よくなります。この子のことを、
先生に伝えられる。
家族に伝えられる。
周りの人と一緒に、
「じゃあ、どうしたらいい?」
を考えられるようになる。
わが子を知ることは、
わが子の味方を増やすことにも
つながっていく。私はそう思っています。
ここまで5日間、
5人の親子のお話を
読んでくださって、ありがとうございました。
明日からは、
ここまで見てきた
小さな子どもたちの
「言葉にならないSOS」
について
もう少し一緒に
考えていきたいと思います。もし、
ここまで読んで、
「これ、うちのことかもしれない」
「うちの子の“行きたくない”の奥にも、
まだ私が知らないことがあるのかな」と思った方は
明日からのメールも
ぜひ読んでくださいね^^それでは
今日も頑張ったあなたへ。おやすみなさい^^
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