薬に頼らない!こころと脳の処方箋でママがわが子の世界一の味方になる - バックナンバー
「だって、ママが悲しむと思ったから。」
配信時刻:2026-09-27 20:50:00
◯◯◯さん
わが子の診断に納得できない
発達凸凹キッズのママが
薬に頼らずわが子を伸ばす!親子の未来を創る発達診断
「ママカルテ」主宰
小児科医の森博子です!こんばんは。
今朝も
ママの「ワタシ時間」へようこそ。
一昨日は、
小学1年生だった長男が
学校で何度も吐いていた頃のことを
お話ししました。「なんで気持ち悪くなるの?」
と聞いても、
返ってくるのは、
「わからない」
でした。
だから一昨日は、
「なんで?」ではなく
「どんなとき?」を見てみよう。そんな一手をお渡ししました。
今日は、もう一人。
まだ小さな子どもが
自分の「行きたくない」を
うまく説明できなかったお話を
させてください。今日は「ママカルテ」受講生のママと、
年長さんの男の子のお話を
していきたいと思います。この子は、年中さんの頃から
急に登園を嫌がるようになりました。ママは、
「年長さんになったら、
少し落ち着くかな」と思っていました。
だけど、むしろ
登園しぶりは強くなっていきました。頑張って園へ行った日は、
家に帰ってから大荒れ。行事の前にも、
ひどい癇癪を起こす。だけど、
何がそんなに嫌なのかは
本人からは出てきませんでした。このママはフルタイムで
仕事をしていました。だけど、登園しぶりも、園にいけない日もある。
このままでは
仕事を続けることも難しい。ママはお仕事を
パートタイムに変えて、近くに住むおばあちゃんにも
助けてもらいながら、なんとか仕事と
子どもの生活を両立していました。「ママカルテ」で見ていくと、
この子は、
気持ちを言葉にすることが
少し苦手なこと。音や、たくさんの人と
距離が近くなることや洋服の着心地などにも
強い不快感を感じやすいこと。そして何より、
園で過ごすことそのものに、
強い不安や不満を感じていることが見えてきました。
だからママと私は、
まずは、
「行く・行かないも含めて、
本人の気持ちをできるだけ尊重しよう」と決めました。
ところが。
本人に決めてもらうようになると、
「行きたくない」
と言う日が増え、
とうとう、ほとんど
園へ行かなくなってしまいました。ママは、ものすごく悩みました。
もうすぐ小学生なのに。
このままで大丈夫なの?
仕事はどうする?
学校には行けるの?
いろんな不安が
あったと思います。それでも最終的にママは、
一度仕事を辞めて、
この子に付き添うことを
選ばれました。すると、
少しずつ、
この子の表情が変わっていったそうです。お子さんは、家でママと過ごしながら、
元気を取り戻していきました。そしてある頃から、
今まで話さなかった
園での出来事を、少しずつママに
話し始めたんです。先生に強く叱られていたこと。
頭を何度か小突かれたこと。
うまくできないと
別の部屋へ連れて行かれて
叱られていたこと。一度話し始めると、
今まで溜めていた気持ちが
あふれるように出てきました。そして、
「僕は先生に謝ってほしい」
とまで言えるようになりました。
ママは、あとから
この子に聞いたそうです。「どうして今まで
ママに話してくれなかったの?」そのとき返ってきた言葉が、
私は今でも忘れられません。
==============
「だって
ママが悲しむと思ったから」==============
この子は、
何も感じていなかったわけでも、
何が嫌なのか
まったくわからなかったわけでも
ありませんでした。だけど、
ママに言えなかった。
私はこの親子から、
小さな子どもが
「話さない」ということを、大人の側が簡単に
「わからないんだ」
「何もないんだ」
と決めてはいけないんだと
教えてもらいました。もちろん、
登園しぶりをする子が
みんな園で嫌な経験をしている、という話ではありません。
ここは、とても大事です。
私の長男のように、
本人にもまだ理由がよく
わからないこともある。今日のお子さんのように、
わかっているけれど
まだ言えないこともある。そして、
言葉の発達や
コミュニケーションが苦手だから
話せない、だけでもない。
「ここなら話しても大丈夫」
と思えるだけの安心が
まだ貯まっていないこともあるんです。だから、
「なんで行きたくないの?」
と何度聞いても
答えてくれないとき。質問を増やすことだけが、
答えに近づく方法では
ないのかもしれません。今日の私なら、
こんな一手を手渡します。
==============
答えを聞き出す前に
「話しても大丈夫」が
貯まる時間をつくろう。==============
子どもの言葉が出てくるのを
待ちながら、先日お話ししたように、
体や行動に出ているサインや、
「どんなとき?」を
大人が集めていく。言葉だけに、
答えを求めなくても
いいんですよね。明日はまた、
別の親子の
「行きたくない」のお話をしたいと思います。同じ、
「園に行きたくない」
「学校に行きたくない」でも、
その手前にあるものは
一人ひとり違います。いろいろな子どもたちの話を通して、
「行きたくない」の向こう側に
こんなに違う景色があるんだ。ということを、
一緒に見ていきたいと思います。
それでは
今日も頑張ったあなたへ。おやすみなさい^^
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