完璧主義の過剰適応の子どもが引きこもりから卒業するエンカレッジカウンセリング - バックナンバー
好きなことなら動けるのに、学校だけ無理な起立性の子に必要な○○
配信時刻:2026-06-22 07:00:00
◯◯◯さん
親子の思考をリセットするだけ!
起立性調節障害で不登校になった子が
ネガティブ思考を手放し
新しいことに挑戦する!発達科学コミュニケーション
トレーナーの
大下真世です^^さて今日は
「好きなことならできるのに、
学校だけは無理な起立性の子」
についてお話しします。
朝は起きられない。
頭が痛い。
お腹が痛い。
気持ち悪い。
顔色も悪い。
「今日は無理かもしれない」
そう思って休ませる。
けれど午後になると、
ゲームはできる。
友達とは話せる。
好きな動画は見られる。
好きな予定なら少し動ける。
そんな姿を見ると、
ママの心の中に、
こんな言葉が出てきませんか?
「え?体はよくなってきているん
じゃないの?」
「好きなことができるなら、
学校も少しは行けるんじゃないの?」
「もしかして、やっぱりサボりなの?」
でもその一方で、
朝のつらそうな顔も見ている。
本当に苦しそう。
お腹も痛そう。
無理に行かせたら
壊れてしまうかもしれない。
心に何か抱えているのかもしれない。
でも、それを認めるのも怖い。
「体の病気だと思っていたのに、
心の問題なの?」
「私の関わりが悪かったの?」
「じゃあ、何をしてあげたらいいの?」
そんなふうに、
ママの心は揺れるんです。
好きなことならできる。
でも、学校だけは無理。
この姿は、
ママから見るととてもわかりにくい。
だからこそ、
「甘えなの?」
「サボりなの?」
「どこまで信じていいの?」
と苦しくなるのは当然です。
けれど、ここで大事なのは、
学校に行けない理由を、
体の問題だけ、
心の問題だけ、
やる気の問題だけ、
このどれか一つで見ないことです。
起立性調節障害のお子さんは、
確かに身体の不調を抱えています。
これは本人の気合い不足ではありません。
けれど同時に、
体調だけを見ていても、
なかなか回復が進まない子がいます。
なぜなら、
ここには「脳の警戒反応」が
深くかかわっているからです。
学校にまつわる記憶や不安が、
脳と体の反応をさらに
強めていることがあるから。
ではここで、
脳の警戒反応とはなんでしょうか?
たとえば、動物の世界で考えると
わかりやすいです。
シマウマがライオンを見たら、
「よし、落ち着いて考えよう」
「勇気を出して立ち向かおう」
とはしません。
逃げる。
隠れる。
固まる。
このどれかの反応が起こります。

これは、弱いからではありません。
命を守るために、
脳と体が一瞬で反応しているのです。
人間の脳にも、
同じように危険を察知する仕組みが
あります。
学校でつらかった。
先生が怖かった。
友達関係で傷ついた。
失敗した。
また具合が悪くなった。
朝、行こうとして苦しくなった。
そんな記憶が積み重なると、
脳の警戒センサーが過敏になります。
すると、
学校そのものだけでなく、
また朝が来ると思うこと。
朝になること。
制服を見ること。
ランドセルやカバンを見ること。
「今日どうする?」と聞かれること。
学校の話題が出ること。
こうした小さな刺激にも、
脳が反応するようになります。
そして脳は、
「またつらくなるかもしれない」
「また失敗するかもしれない」
「また具合が悪くなるかもしれない」
「これは危ないかもしれない」
と判断します。
すると体には、
実際に反応が出ます。
お腹が痛い。
頭が痛い。
気持ち悪い。
胸が苦しい。
体が重い。
起き上がれない。
涙が出る。
怒る。
黙り込む。
ママから見ると、
「学校の話をしただけなのに、
急に崩れた」
ように見えるかもしれません。
けれどお子さんの脳の中では、
学校に向かうことが、
危険に近づくように感じられている場合が
あります。
つまり、
動かないのではなく、
脳が体を止めている。
行きたくないだけではなく、
行こうとすると体が反応してしまう。
ここが見立ての大事なポイントです。
そしてもう一つ大事なのが、
予期不安です。
予期不安とは、
まだ起きていないことに対して、
先に不安が大きくなる状態です。
「学校に行ったら、
また具合が悪くなるかも」
「先生に何か言われるかも」
「みんなにどう思われるかな」
「途中で帰りたくなったらどうしよう」
「またできなかったらどうしよう」
こうした不安が頭の中でふくらむと、
実際に学校へ行く前から、
体が警戒モードに入ります。
その結果、
朝になると腹痛や吐き気が出る。
起きようとしても体が動かない。
声をかけられると怒る。
布団にもぐる。
黙り込む。
こうした反応につながることがあります。
だから、
午後にゲームができるからといって、
朝の体調不良が嘘とは言えません。
好きなことは、
脳にとって危険ではない。
むしろ、安心できる。
予測できる。
失敗しても大きく傷つかない。
自分でコントロールできる。
だから動ける。
一方で学校は、
評価される。
比較される。
時間に縛られる。
先生や友達との関係がある。
途中で具合が悪くなった時に逃げにくい。
できない自分を突きつけられる。
だから、脳が強く警戒する。
この違いが、
「好きなことならできるのに、
学校だけ無理」
という状態を作っていることがあります。
ここを知らないと、
ママはどうしても、
「好きなことばかりしている」
「都合がいい」
「やっぱり甘えかもしれない」
と感じてしまいます。
けれど本当は、
好きなことができることは、
悪いことではありません。
むしろ、
まだ脳が安心して動ける領域が
残っている、
という大事なサインです。
ここを入り口にして、
少しずつ行動を広げていくことが
できます。
だから必要なのは、
ただ休ませることだけでも、
ただ登校させることだけでもありません。
必要なのは、
お子さんの脳に、
「ここは安心だ」
「不安だったけど大丈夫だった」
という記憶を、
親子の会話の中で
上書き保存していくことです。
たとえば、
何時に起きても、まずは笑顔で、
「おはよう」
と声をかける。
朝いちばんの刺激を、
責められる時間ではなく、
安心できる時間に変える関わりです。
まずは評価を捨てて、
「お腹つらいんだね」
「今日は昨日より顔色いいね」
「起きてきたんだね」
「リビングに来られたね」
と、今できている事実に言葉をかける。
ここで大事なのは、
気持ちは認める。
でも、一歩でも動けたことを
記憶させることです。
「安心の中、動けた」
「不安だったけど少し動けた」
こんな上書き保存をしていきましょう。
こうした小さな行動を、
脳の回復のサインとして見ていきます。
大人の正論では動きません。
「大丈夫だった」
「怒られなかった」
「少しできた」
「自分で選べた」
という経験の積み重ねで、
警戒モードが少しずつ緩んでいきます。
これが、
親子の会話で記憶を上書き保存する、
ということです。
もちろん、
不安やネガティブな反応と
向き合うことに、
抵抗があるママもいると思います。
でも、そうではありません。
不安や脳の警戒反応を見ることは、
お子さんを否定することではありません。
ママの育て方を
責めることでもありません。
起立性調節障害が
身体の不調であることを、
なかったことにする話でもありません。
むしろ、
体の不調があるからこそ、
そこに重なっている不安や予期不安、
回避の学習を見ていく必要があるのです。
体を整えること。
休息を取ること。
医療につながること。
これはもちろん大切です。
その上で、
学校に向かう時だけ強く出る反応や、
朝になると崩れるパターン、
好きなことはできるのに
学校だけ止まる状態を見た時に、
「この子の脳は今、
何を危険だと感じているんだろう?」
と見ていく。
ここから、
サポートの質が変わります。
そして、
ママの関わりでできることがあります。
それは、
子どもの気持ちを認めながら、
行動を小さく分解して、
「大丈夫だった」の記憶を増やすこと。
子どもの脳の警戒モードを緩め、
次の一歩を作るための関わりです。

さあ、なぜ親子の会話が
回復に不可欠なのか分かった方は
引き続き一緒に進んでいきましょう。
今日はここまでです。
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