メルマガ『ハッピーな先生のハッピーな教室』 - バックナンバー

「学校に行かない」という選択に寄り添う No.213

配信時刻:2015-12-03 06:00:00

人間関係を整える専門家、くれちゃん先生こと くればやしひろあきです。

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おはようございます、◯◯◯さん。

今日もメルマガをお送りさせていただきますね!

 

日々、いろんな家庭環境の子どもと接しています。

日々、いろんな状態の子どもと接しています。

 

いつもいつも考えているのは、たったひとつ。

「どうしたら、この子を幸せにできるだろうか」

 

僕は、そんなことばかり考えています。

 

今日は、「不登校」について書いてみました。

ただ、僕は「不登校」という言葉が好きではありません。

 

「学校に行かない」という選択。

僕はそんなふうに考えています。

だからこそ、その子に寄り添っていけるのだと思っています。

 

「学校に復帰すること」がゴールではないと思っているのです。

その子の幸せを心から応援できる人間でありたいのです。

 


「学校に行かない」という選択に寄り添う No.213

 

1、学校に通えなかった転入生のお話

 

その子は、いわゆる不登校の子でした。

以前の学校で登校することができず、転校してきました。

 

家庭訪問すると、お母さんは言いました。

 

「たぶん登校することは難しいと思います。

 無理に行かせようとも思っていないので、

 この子のペースで行ければと思っています」

 

お母さんはお子さんのことをとてもよく理解されていました。

 

だからでしょうか、その子は、非常に明るく、よくお話をする子でした。

「学校はなんか辛いんですよね〜」と、明るく言います。

 

何度目かの家庭訪問だったと思います。

「まぁ、遊びに来るつもりで、カウンセリングルームにでも来るかい?」

そんな言葉を投げかけました。

 

それから、来たい時間に来て、帰りたい時間に帰る。

そんな生活が始まりました。


2、それでも、教室は遠かった

 

休み時間のたびに、カウンセリングルームをのぞきました。

自分のペースで勉強しています。

 

空き時間があると、いろいろおしゃべりをしました。

正直言うと、「なんで教室に行けないんだろう?」と思いました。

 

カウンセリングルームは、スクールカウンセラーの先生がいないと、がら〜んとしています。

なんとも寂しい部屋なのです。

ある日のこと。

「カウンセリングルームも寂しいから、保健室に行ってみない?」と投げかけました。

 

「そうですね。ここよりも楽しそう」と言うので、保健室に拠点を移しました。

 

保健室は、僕の教室の真下にありました。

何人かの子どもたちが、その子とお話がしたいから保健室に遊びに行ってもいいですか?と尋ねてきました。

 

その子も、みんなとお話がしたいというのです。

 

ですが、「保健室で遊んではいけません」というのが、ほとんどの学校のルールです。

保健室は溜まり場になりやすい場所でもあります。

 

いろいろと頭を下げて回り、養護教諭の先生にも無理を言って、休み時間のたびに、ひとりふたりの生徒が保健室に行くようになりました。

 

何気ない会話のやりとり。

一見すると、教室と変わらない姿でした。

楽しそうにしています。

 

そろそろかな、と思った僕は、こう言いました。

「ねぇ、教室行ってみるかい?」

 

彼はしばらく考えて、「そうですね」と言いました。

周りの子も、「行こう!行こう!」と言います。

 

ですが、その子は椅子から立ち上がることはできませんでした。

ただ、じっと座ったまま俯いています。

 

最後に顔を上げると、笑顔でこう言うのです。

「先生、やっぱり無理。立てない」

 

僕は、穏やかな表情でこう言いました。

「無理言ってごめんね。わかったよ」


3、子どもの選択を認め、寄り添う

 

正直言えば、この子が教室に行けない理由はわかりませんでした。

最後の最後までわかりませんでした。

 

無理やり引っ張っていけば、教室に入れられたかもしれません。

でも、僕はそんなことをしたくはありませんでした。

 

僕にできることと言えば、この子の気持ちを認めてあげることだけでした。

「行かない」という選択を認める。

それだけでした。

 

教室に行けないのではない。

「教室に行かない」という選択をしている。

僕は、いつもそうやって考えています。

 

だから、積極的に登校刺激を与えないことに対して批判されることもあります。

「この先生はヤル気がない!」

「子どものことを考えていない!」

そんなふうに言われたこともありました。

 

その批判、甘んじて受け入れました。

 

これまで、たくさんの「不登校」の子どもたちと接してきました。

朝、学校に行きたくない!と言う子は、もうたくさんいました。

 

家に行って、ずっと隣でマンガ本を読み続けたことがありました。

行方不明になり、バイクで学区内を数時間探し回ったこともありました。

トイレから出てこなくなった子のために、トイレの扉越しに教育相談をしたこともありました。

返事の来ない相手に、ひたすら手紙を書き続けたこともありました。

 

でもね、「学校に来い!」とは言いませんでした。

いつも、「行きたくなったらいつでもおいで。待ってるからね」とだけ伝えました。

 

行きたくない場所に、無理やり連れていくことが、この子のハッピーにつながるのだろうか。

学校は、すべての子どもをハッピーにできるほど万能なのだろうか。

僕にはまだ、答えがありません。

 

いろんな選択肢があっていいと思うのです。

子育てにも、教育にも正解はありません。

子どもたち一人ひとりに寄り添っていくのが、子育てであり、教育。

 

そんなふうに考えています。


ハッピーな先生になるためのステップ

 結局できることは、子どもたちの気持ちを認めて寄り添うことだけなんだ。

 


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【作者プロフィール】

 くればやし ひろあき

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1978年8月12日生まれ 愛知県名古屋市出身 愛知県刈谷市在住
妻と3人の子ども(高2、中3、小4)の5人家族

大学卒業と同時に名古屋市立の中学校の先生になりました。
小中高とサッカーに明け暮れていましたので、サッカー部の先生がやりたくて、学校の先生になったようなものでした。

ちなみに、名古屋グランパスを応援しています。

 

 

初任校の先生としては、あまり例がないそうですが、中学夜間学級の講師もさせていただきました。
教職員組合の支部の青年部長をさせていただいたり、全国の教育研究発表の場で研究を発表させていただくなど、わりと順風満帆な教員生活でした。

2007年、最初の人事異動で当時市内で最も荒れた中学校に赴任しました。ひょんなことから、そんな学校の生徒指導主事に選ばれて奔走することに。

生徒指導主事を2年、進路指導主事を1年務めました。

 

 

その成果が認められ、2012年文部科学省から派遣されて上海日本人学校浦東校に赴任。当時児童生徒数が世界最大の日本人学校で、またも生徒指導部長を2年間務めました。

 

上海で様々な起業家にお会いし、起業の意思を固め2015年に帰国。名古屋で唯一の小中一貫校である名古屋市立の中学校に異動。学年主任、進路指導主事を兼務する多忙な中、ブログとメールマガジンの執筆をスタートします。 

 

2017年退職して独立。ママコミュニティーの運営やイベントの主催、全国にて子育て講座や講演活動を始めました。

 

「9月1日は子どもたちが最も自ら命を絶つ日」ということを知り、子どもたちに命の大切さを啓蒙する映画上映会を企画。クラウドファンディングで100人の支援者から80万円を資金調達し、 愛知県内8会場で映画上映会を主催。のべ1000人を動員しました。

 

その成果が認められ、市民代表として刈谷市自殺対策推進委員を市より委嘱されました。

 

 

2018年からは「児童虐待」にスポットを当て、「虐待してしまうママを責めるのではなく、そんなママに手を差し伸べることこそが、子どもの命を守ることにつながる」と考え、 『子育て万博 2018』『子育て万博 2019』(愛知県安城市)を主催。100人以上のスタッフとともにイベントを開催して300人以上を動員しました。

 

「教室をあたたかく」をテーマに、学校の先生10数人と書家15人とともに『子どもとつながるしつもんカレンダー』を製作・販売。また『子育て万博』のテーマソングをシンガーソングライターの岡谷柚奈さんに依頼し『ありがとう』のCD製作・販売。

 

コロナ禍で講演会の依頼がピタリと止んだのを機に、TikTok配信をスタート。教育系TikToker『くれちゃん先生』として毎日動画配信。フォロワー数は11万人、トータルいいね数430万回。

 

2020年11月に株式会社ミナクル組織研究所として法人化。

 

経済産業省の事業再構築事業として、人事支援アプリ『CrewDocks®』を開発。初めての著書『自走する組織の作り方 統率力不要のリーダー論』(青山ライフ出版)を2022年7月に出版。

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