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リーダーが見えている世界を共有する No.2148
配信時刻:2022-03-09 06:00:00
人間関係を整える専門家、くれちゃん先生こと くればやしひろあきです。

おはようございます、◯◯◯さん。
今日もメルマガをお送りさせていただきますね!
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1.くれちゃん先生のダイアリー
結局あれから原稿の見直しを行いまして、11万文字、243ページで第1稿を出版社に送りました。
もう何も出てこない!そのくらいの渾身の原稿です。
この夏、僕のメンターであるマツダミヒロさんのリアル講演会をやります。
そのときまでに出版できていたらいいな、なんて目論んでいます。
でもね、僕の夢は出版じゃない。
その先にあります。
システムが完成して、本が出て、そしたらもっといろんな方に喜んでもらえる。
講演だっていっぱいしたいし、企業研修や教員研修もいっぱいしたい。
僕は僕の命を精一杯使って、世の中に貢献していきたいんです。
その第一歩。
ちゃんと前に進んでます。
今日は最後に加筆した原稿を、お見せします。
出稿直前に追加した原稿です。
「自走する組織」をテーマに書くとき、情報共有の話は絶対に必要だと思いましたので、追記しました。
どうしても最後にこれを書きたくてね。
他の原稿はオンラインサロンでお読みいただけます。
サロンの方ではZOOMで勉強会(読書会)もやってるよ。
まずはLINEに登録してね。
2.今日の記事
リーダーが見えている世界を共有する No.2148
僕らは「情報」をもとに、この世界を捉えます。同じ空間で暮らしていても、得ている「情報」が違えば、見えている世界が違いますから、それは同じ空間で暮らしているとは言えないわけです。
ある学校での話です。
校内は大変荒れており、先生たちはなかなか職員室に戻ることができませんでした。そのため、情報が共有されず、校内が今どういう状況なのか、全職員が理解できずにいました。
そんなある日、こんな声を耳にしました。
「管理職の判断、おかしくないですか?」
こういう不協和音の芽は早めに潰しておきたい。それで話を聞いてみると、面白いことがわかりました。生徒指導のリーダーとして、校内で起きているすべての情報が僕のところに集まります。でも、この若い先生には何も伝わっていなかったのです。
今、こんな状況になっている。だから、管理職はこんな判断をした。その説明をしてようやく
「そうだったのですね、納得しました」
と明るい表情を見せてくれました。
情報共有がなされないと、リーダーの判断が理解できなくなる。これは大きな気づきでした。
そこで、校内で起きていることを僕が集約して、レポートを作成しました。それを閲覧すれば、校内で何が起こっているかを誰もが把握できるようにしました。校長先生から普通の先生や業務士、事務職員まで、みんなが校内の情報をすべて知ることができました。
すると、面白いことが起こりました。
みんなが「同じ情報」を持っていますから、それぞれが自分で考え、自分なりの意見を伝え合うようになったのです。情報共有することで、明らかに組織内の風通しが良くなりました。
ある1年生の先生が2年生の廊下を通りかかりました。
「どうされました?何かありました?」
と尋ねると、
「ううん。ちょうど手が空いたから。2年生が大変だって聞いて、ちょっと見に来たの。もし困っていることがあったら、と思って」
情報共有がなされたことで、みんなが組織のためにできることを積極的に考えるようになりました。
時の権力者から従来型の組織のリーダーまで、情報統制をすることを好みます。「この情報は幹部だけが知っておけば良い」「これはあいつらには教える必要がない」そうやって情報を分断することで、組織は縦社会になります。情報をコントロールすることは、配下の者を「考えさせない」ように仕向けるには有効です。
しかし、自走する組織は横社会です。リーダーも、それ以外の人も同じ情報をもつことが極めて重要です。
僕はイベント運営の際、Facebookのメッセンジャーを使い、全ボランティアスタッフにメッセンジャーグループに加わってもらいました。そこには、今起こっている問題や情報が、どんどん送られてきます。
リーダーである僕も、ボランティアスタッフであるママたちも、持っている情報は同じです。同じ世界を眺めているからこそ、一緒になって考えることができるのです。
ある年、一人の不登校傾向の女の子がいました。
僕が朝の様子を尋ねると、こんな話をしてくれました。
「朝、宿題を確認して家を出ようとするの。でも、玄関を開けるとき、不安になってカバンの中の荷物を全部出して確かめるんです。あぁ、よかった、全部やってある。そう思って、荷物をカバンに仕舞う。さあ、行こうと思ってドアノブに手をかけると、やっぱり不安になるんです」
彼女は真面目な女の子でした。
「私、宿題が出来なくて、小学校のとき、よく叱られて。すごく怖かったんです。だから、宿題がやってあるってわかっていても、もしかしたらやれてないんじゃないか、って思って、怖くなっちゃうんです」
「宿題を出さなきゃいけない」という強迫観念が、彼女の「学校に行く」というエネルギーを奪っているのだな、と感じました。それで僕は言いました。
「あのさ、今から先生、君に命令するから、よく聞いてな。いいか?これは命令だぞ。あのな、これから宿題をやっては行けません。宿題をやったら先生に叱られます」
彼女はびっくりした表情を見せました。
「他の先生にも宿題をやってこなくても叱るな、って伝えるし、クラスのみんなにもあなたが宿題をやってこなくても絶対非難するな、と伝えるけど、いいかい?」
静かにコクリとうなずきました。
「もう宿題なんて、やらなくていいからな」
と伝えました。
それで僕はクラスの子どもたちに実情を全部話しました。今、この生徒が置かれている状況、そして先生はこの子に宿題をやらせないこと、他の先生は宿題を忘れてきたあなたを叱るかもしれないけれど、この子だけ叱られないこと。「そんなのおかしい!」「ひいきじゃないか!」と言われることも覚悟していました。でも、誰ひとり、そんなことは言いませんでした。先生たちも僕の方針を了承してくれました。
それから、どうなったと思いますか?
実はこの子、卒業の日まで1日も休まず登校しました。学級委員の女の子が
「あのね、先生。あの子、ちゃんと宿題出してるんだよ」
とこっそり教えてくれました。宿題を見せてあげている子、教えてあげる子もいたそうです。「私もよく宿題忘れたよ」とか「小学校のときの先生、怖かったもんね」とお話をしてくれる子もいたそうです。
僕が変に隠し立てをしていたら、
「あの子だけ叱られないなんておかしい」
と言う子もいたと思うのです。
リーダーも、それ以外の人も、同じだけの情報を持つ。すると、組織に対して誰もが当事者意識を持つようになります。
情報共有は自走する組織の要であると思います。もちろんそこには、情報を共有できるだけの信頼関係ができていたことは言うまでもありません。
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