メルマガ『ハッピーな先生のハッピーな教室』 - バックナンバー
昨日のボツ原稿の続きです No.1665
配信時刻:2020-03-20 07:00:00
人間関係を整える専門家、くれちゃん先生こと くればやしひろあきです。

おはようございます、◯◯◯さん。
今日もメルマガをお送りさせていただきますね!
① くれちゃん日記
昨日はお世話になっている実業家の方とのビジネスミーティング。
新しいビジネス立ち上げのための打ち合わせです。
コロナの騒ぎで今、いろんなことが停滞気味。
だからこそ、水面下の活動を活発にさせています。
大切なことはタイミングを合わせることです。
今すべきこととそうではないことがあります。
そこを見極めるんですね。
多くの方が「機を見る」ができない。
「流れを読む」が大切です。
② 今日のケータイ小説
【先生向け小説】
ハテンコー先生の「子どもに愛される先生」
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応援よろしくお願いいたします。
③ 今日の記事
ボツ原稿《後半》 No.1665
6 働くお母さんの子供はかわいそう?
「べき」「ねば」を押し付け続ける母親の「子育て論」でよく耳にするのが、「3歳までは働かないで家にいてあげるべき」「保育園に行かせるなんてかわいそう」という「働くお母さん」の心を削る言葉たちです。
昨今の情勢を鑑みれば、経済的事情から共働きを余儀なくされている家庭は、たくさんあります。「働くお母さん」だって、できれば家にいてあげたい。でも、そうも言っていられない現実があるのです。
そんな折、投げかけられた「保育園に行かせるなんてかわいそう」という言葉。「昭和の母親たち」に悪意はありません。自分もそうやって子育てをしてきたから…。ただ、それだけのことなのです。
でも、その一言は、追い詰められたママにとっては、自分を責めているように聞こえてしまうもの。
ところが、反対に「昭和の母親たち」のアドバイスに救われたと言う女性に出会いました。
都会で暮らす彼女は2児の母。幼いころから父親の暴力に悩まされたと言います。母親も同様に、夫からの度重なる暴力に苦しんでいました。
娘として見つめ続けた母の姿。外で働くことが許されず、経済的に自立することができなかった母を見ながら、(私は結婚しても働き続けよう)と心に誓ったのだそうです。
あれから十数年。成長した彼女は、やがて働くお母さんとなりました。
そんな娘に母親は
「子供が生まれても仕事は続けなさい」
と伝えた続けたのだと言います。経済力のなかった自身の人生を省みて、娘には働くことの意義を説いたのでした。
それは母の深い愛から生まれた言葉だったのです。
ある年のこと、我が子が学校に適応できず家庭でも暴れるようになりました。仕事の方も多忙を極め、彼女は精神的に追い詰められます。(退職しようか…)と悩む彼女のもとにやってきたのは、あの父親でした。
「家庭のことを助けるから、お前は今できることを精一杯がんばりなさい」
それからというもの、父と母は毎日孫の面倒を見るために、足を運んでくれたといいます。
7 自由が欲しかった「昭和の母親たち」
どうやら「昭和の母親たち」には、2種類のタイプがいるように思います。
「私は自由がなかったから、あなたは自由にしなさい」という理解ある母親がいる一方で、「自分も我慢してきたのだからあなたも我慢しなさい」と自身の考えを押し付けてしまう母親もいます。
これはまた別の女性のお話。
事あるごとに母親がつぶやく「今の時代はいいわね」という言葉が大嫌いでした。「令和のママたち」は比較的軽やかです。家事や育児に協力的な男性も増えてきました。子供を置いて旅行に出かける機会も、少なからずあります。そんな娘を見るにつけ、「今の時代はいいわね」とつぶやく。それを聞くたび(また嫌味を言ってるわ)と感じたのだそう。
ですが、少しだけ見方を変えてみます。
「今の時代はいいわね」は、そのまま「昭和の母親たち」の嘆きとも捉えることができるのではないでしょうか。
薬剤師の直子さんはひとり娘を育てるお母さん。友人たちと沖縄旅行に出かけたときのこと、娘さんを旦那さんにお任せしたわけですが、あとでそれを知った母親にこっぴどく叱られました。
「母親としてありえない」
そう言って怒る母。その怒りの奥には、「昭和の母親たち」の嘆きが隠されていました。
(私だって、そんな風に生きてみたかった)
「女は家庭、男は仕事」という文化の中で生きてきた彼女。夫の家庭に嫁ぎ、家業の薬屋を手伝う傍ら、嫁として家事を切り盛りする。生き方や働き方の選択肢を奪われたまま、さらに「嫁姑問題」という軋轢に心と身体をすり減らして生きてきました。
外に出て働くことは、社会とのつながりを感じたり、評価や賞賛されることで自分の存在価値を確認することができます。残念ながら、家事や育児といったものは、家庭において評価や賞賛の対象になることはほとんどありません。
働くお母さんたちが働く理由もここにあります。彼女たちは「お金のためだけに働いているわけではない」と言います。
出産と育児で、積み重ねてきたキャリアが分断されやすい女性の働き方。それでも働くことを通して、「社会の中の自分」を感じることができるのだそうです。
そういう意味では生き方や働き方の選択肢が拡がった「令和のママたち」の母としての姿は「昭和の母親たち」にとって、眩しくもあり、疎ましくもあるのかもしれません。
では、若い世代の夫婦は、本当に「家事も育児も仕事も、夫婦で分かち合うもの」という文化ができあがっているのでしょうか。
8 コロナの重荷を背負うママたち
この一連のコロナウイルス騒動で、てんやわんやしているのは、「お父さん」ではなく、間違いなく「お母さん」です。
この国では未だ「子育ては女の仕事」という固定概念が根強く残っています。
学校現場で児童生徒が体調不良になって帰宅をさせる場合、保護者から指定された緊急連絡先に電話連絡をするのですが、その連絡先は十中八九「母親のスマホ」です。
それでも母親に連絡がつかぬ場合、父親に連絡するわけですが、やはり躊躇します。
(仕事中に電話をかけてもいいのだろうか?)と逡巡したのち電話をかけるのですが、本来父であろうと母であろうと、お取り込み中のことはあるわけで。「女は家庭、男は仕事」という固定概念が僕の中にも無意識のうちにあったのだと思います。
そんなわけで、突然やってきた「春休み」に、困惑する共働きのご家庭も多かったはず。言わば緊急事態です。
それなのに旦那様ときたら「で、どうするの?」と無責任に尋ねる。(えっ?私だけで考えるの?)と思った奥様も多いわけでして。
そんな妻を尻目に、「マスクある?」と呑気に尋ねる夫に殺意すら芽生えた模様。
僕らの文化に「女は家庭、男は仕事」は深く根ざしておりまして、このことは男性には気づきにくいものなのです。
たとえば、この国の暮らしは扉の開け閉めから、改札機でかざすICカードまで、右利き向けに作られておりまして、この事実は左利きだけが感じる不便さです。
右利きに対して左利きが圧倒的に少ないのですから仕方がない部分もあるのですが、事が男女の話になりますと、そうは問屋が卸しません。男女の比率でいえば若干女性の方が多いこの国において、男性優位であることは、やはり問題です。
そんなわけで、コロナウイルスが巻き起こした重責を、働くお母さんはその背中にずっしり受け止めて、家庭と職場の折り合いをつけている次第です。
「結局、お母さんばかりが大変なのよ」なんて話をしておりましたら、「最近は公園でもお父さんをよく見かけるようになったわよ」とご報告いただきました。そしたら、別のお母さんが「どうせ仕事がないのよ」とポツリ。
期待値が低い分、お父さんは頑張りどころかと思います。
9 保育園ママの抱える罪悪感
郁子さんは2人の子供のお母さん。中学校の先生として働く多忙な日々の合間を縫って、取材に答えてくれました。
「私、一度娘に叱られたことがあるんです」
それはまだ娘さんが保育園に通っていたときのこと。どれだけ早く仕事を片付けても、保育園に到着するのは暗くなってから。延長保育の園児すらまばらになって、残されている子供はわずか。
そんな娘の姿を見るたび、母の胸はギュッと締め付けられます。それでついついお迎えに行くたびに「ごめんね、待った?」と声をかける。
罪悪感に苛まれながら、学校と家庭、そして保育園を行き来する日々を過ごしていたある日のこと。
「ごめんね」
そうつぶやく母に年長さんの娘さん、登園バックを肩にかけながら、母をこう言って嗜めたのだそう。
「ごめんねじゃないでしょ?ママはがんばってきたんでしょ!」
頬をつたう一雫の涙。それからは彼女、迎えに行くたび「待っててくれてありがとう」と声をかけるようになったのでした。
「親思う心にまさる親心」と申しますがね、いえいえ、子供だって十分親を思って生きているのであります。
10 子供のままでいてほしい母の心理
子供の受験に必死なお母さんがいます。子供の未来を不安視し、「やれ英会話、やれ学習塾」と一生懸命です。
そのお母さんがポツリとつぶやきました。「子供が巣立ったらぽっかり心に穴が開く気がする」と。
「母親」という役割を失うと、自分が何者であるかを見失ってしまう。そんな不安を抱えて生きているといいます。
前述の「昭和の母親たち」が、娘に「べき」「ねば」を押し付け続ける最大の理由もここにあります。子供が子供でなくなってしまったら、「母親」としての役割が終わってしまう。それでは「母親であること」で支えられてきた彼女たちの存在理由を崩壊させてしまいます。
ですから、子供にはいつまでも子供でいてもらいたい。いつまでも干渉し続け、自立させまいとするのです。
このような過干渉タイプの親の一例として、以前息子さんを東大に行かせたお母さんに出会いました。彼女は自身の子育て法を育児書として出版されるといいます。それで僕は尋ねました。
「読者がどうなったら最高ですか?」
すると彼女は嬉々とした表情で、「私のことを尊敬してくれたら最高です」と答えてくれたのですが、それを耳にしながら寒気を感じたのを覚えています。
子供に深く干渉し、我が子の評価を自分の評価と捉える母親は、どんな時代にもいるものです。我が子の優秀さをさも自身の手柄のように発信したがるタイプの母親には、その傾向が強いといえるでしょう。
2人の女の子のお母さんである恵美さんが教えてくれたことがあります。
思春期になった娘が自然と自分を避けるようになりました。そのとき初めて寂しさを感じた彼女。それではたと気づきました。
(依存していたのは私の方だった)
そのとき、母としての卒業を迎えたのだと気付きました。干渉し過ぎるのをやめ、互いにより良き距離で過ごせるようになったのです。
子供を育てているようで、案外子供に育てられている。そんなこともあるように思います。母と娘。切っても切り離せない関係性の中で、より良き関係を育んでいければ、最高ですよね。
11 折り合いをつけて生きる
美咲さんもまた働くお母さんの一人です。職場にアルバイトの男の子がいまして、大学生の彼と就職活動の話題になりました。
「どんな仕事がしたいの?」と尋ねる彼女に「どっか良いところ、ないですかね。休みがあって出張がない仕事がいいです」と言う。
老婆心が芽生えて「何かやりたいことないの?」なんて重ねて尋ねるのですが、「やりたいことですか?楽なのがいいです」といった調子。
最近の若者はわからない。やる気とか我慢とか努力とか、いい意味でも悪い意味でも力が抜けていて逆にカッコよく見えますと彼女。
「で、彼が娘の旦那だったらどう?」と尋ねる僕に「そりゃ、一言言いたくもなりますよ」とのこと。
そう、僕らは年を重ねると若い世代に一言物申したくなる生き物なのでありまして。
同じ時代を生きているようで、実は異なる時代を生きている僕ら。男女間のギャップや世代間のギャップ、地域格差、その他もろもろの格差の中で、すれ違いながらも上手に折り合いをつけて生きているのが現代社会です。
「昭和の母親たち」と戦えば疲弊するばかり。令和時代を生き抜く働くお母さんたちはしたたかです。「スープが冷めない距離」で従順な娘を演じつつも、母の「べき」「ねば」は適当に聞き流して自分のやりたいように生きている模様。
「母は強し」なわけでして。今回のコロナウイルスによる一斉休校措置もまた、母親たちのたくましさと連帯感の強さが、この緊急事態を乗り越える原動力になっているようです。
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