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原稿がボツになったので、メルマガで公開します!No.1664
配信時刻:2020-03-19 06:00:00
人間関係を整える専門家、くれちゃん先生こと くればやしひろあきです。

おはようございます、◯◯◯さん。
今日もメルマガをお送りさせていただきますね!
① くれちゃん日記
今、ある出版社のニュースサイトへの記事を書いています。
10000字書いた記事は見事ボツになりました(笑)
そんなわけで、今日と明日のメルマガはボツ原稿をプレゼントします。
いやはや、厳しい。
簡単には本って出せないんです。
このボツ原稿、10000字で11段落あります。
担当編集者さんで4段落削られ、7段落6000文字になりました。
そして、ニュースサイトの編集者さんに4段落削られ3段落だけが生き残りました。
テーマも変更に…。
生き残った3段落を生かして新たなテーマで書く。
うん、無理!!!
そんなわけで、新たなテーマで取材開始。
そして、一気に書き上げること6000文字。
オファーから24時間で新たな原稿をお送りしました。
僕には夢があります。
それは本を出すこと。
そして、出版記念講演(セミナー)で全国を回ること。
夢が叶うその日まで、心折れずにがんばります!
他の仕事がストップしてるんだけど、そろそろ個人セッションの募集開始しなきゃな〜。
② 今日のケータイ小説
【先生向け小説】
ハテンコー先生の「子どもに愛される先生」
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応援よろしくお願いいたします。
③ 今日の記事
ボツ原稿《前半》 No.1664
1 一斉休校措置と働くお母さん
中国武漢から始まったコロナウイルス狂騒。一斉休校措置という鶴の一声で、突然やってきた「異例の春休み」が、家庭に大混乱をもたらしました。
全国の働くお母さんに取材を重ねるうちに、「結局、子育てはお母さんがすべきもの」という無言の圧力がこの国には根強いという、誰もが知っている事実がますます浮き彫りになりました。
若き環境相による男性の育休取得が華々しく叩かれた件はまだまだ記憶に新しいのですが、一方で世界に目を向ければニュージーランドでは女性首相が産休を取得し華麗に職場復帰を果たしています。日本と海外の「子育て」における温度差に触れるたび思うのは、日本人のジェンダー意識はまだまだそんなものということ。
男女雇用機会均等法の施行から三十年を迎えたわけですが、働くお母さんの職場での立場は決して「同等」とは言えず。
3人の男の子を育てながらお仕事をされているママにお話を伺ったら、「子どもがいるから仕事を任せられない」と言われているのだそう。
「子供がいるから突然休むでしょ?」と言われるけれど、突然休むのは男性社員も同じなわけで、「納得いかないのよね」とボヤいておりました。
そして、三十年経っても機会均等とはいかないのは家庭においても同じでして。家事及び育児という家庭での役割分担も未だ機会均等が大幅に遅れているのが実情です。
さてさて、今回の一斉休校。働くお母さんも、そうでないお母さんも、子供の受け入れ先に四苦八苦することになりました。
そこで立ち上がったお母さんがいます。愛知県で暮らす聖子さんは2人の子供を育てるママであり経営者。自身が運営するレンタルスペースを提供して、子供を預かる事業を始めました。
事業といっても、そこは「困ったときはお互い様」の精神が女性にはありまして。マスクやトイレットペーパーを買い占めて転売するような小商いが横行する中で、聖子さんの事業は「ビジネスとして成立するの?」という安価でお届けする、働くお母さん向けの愛情サービスなのであります。
実は、僕ら人間は相互に助け合うことで子育てを成立させてきた歴史があります。
2 人はひとりでは子育てができない
生き物によって子育てのスタイルは様々です。
例えば、ゴリラの「子育て期間」は6年と言われており、その間お母さんゴリラが妊娠をすることはありません。子どもが大人になって自分の手を離れて初めて、次の子供を身ごもる準備が整うのだそうです。
一方、人間のお母さんときたら、出産後約1年で次の赤ちゃんを迎える体制が整ってしまいます。ところが、生まれて1年経っても子供は未だ赤ちゃんのまま。一人で生きていくことなど到底不可能です。
弱い生き物は、多く生まれ多く死ぬ運命にあり、必然的に多産です。早く走ることも高く飛ぶこともできず、鋭い牙や爪を持たぬ人間もまた、野生においては、か弱き生き物の部類に入りますから、多産になります。
妊娠・出産を一生のうちに何度も繰り返すことによって、種を増やしてきたわけですが、そうなってくると子育てとの両立は難しくなります。
そこで僕ら人間は「家族」とは別に「共同体」をつくることで暮らしを立ててきました。授乳をやめても乳母という存在が代わりにおっぱいをあげてくれるなど、母親代わりになる存在がたくさんいることで暮らしを成立させてきたのです。
このように、僕ら人間はひとりでは子育てができないようにできています。他者を信頼し我が子の「育ち」を託すことで、子育てと出産を両立させてきたわけです。
こうやって見てみると、お母さんがひとりで子育てをする、いわゆるワンオペ育児がいかに生き物として不自然であるかがわかります。
水辺で暮らす鳥類の中には、「クレイシ」と呼ばれる共同保育所を作って子育てをする種がいます。彼らもまた我が子を他者に託し、自らは仕事(餌を取ること)に出かけます。このことを批判する人(鳥)はいないのでして、これが彼らにとっての自然な子育てです。
人間も高度な知性による「コミュニケーション能力」と思いやりの心でもって、我が子を他者に託すのが自然な子育てと言えます。
ところが、昨今の子育ての現場はどうも事情が異なるようなのです。
3 「母」として、「娘」として
愛知に住む真理子さんは二児のママ。公務員として働く彼女が結婚する際、母は彼女にこう告げたのだそう。
「共働きだけど家事をやるのはあなた。手伝ってもらおうと思うのは間違っているわよ」
この言葉にひどく傷つき、(なんで共働きなのに、家事をするのは女なの?)と思ったけれど、母に反論することはできませんでした。
子育て期真っ只中を生きる「令和のママたち」のそれまたお母さんである「昭和の母親たち」、いわゆる祖母の世代が暮らしてきた時代は、まだまだ「女は家庭、男は仕事」という文化が根強い時代でした。娘に自分がしてきたことを伝え残したいと考えるのは、年老いた者の宿命とも言えます。
価値観の多様化が進む現代社会。「昭和の母親たち」が届ける「こうあるべき」「こうあらねば」という「べき」「ねば」のメッセージは、「令和のママたち」にとって時代遅れの感があり、すんなり心に留め置くことはどうも難しい。
「親思う心にまさる親心」と詠んだのは、かの教育者吉田松陰先生なのですが、どうやら昨今はそれ、ただの「余計なお世話」として母と娘の間に厚い壁を生み出してしまうようなのです。
北海道の舞子さんは、雪深い街で暮らす3人の子供のママ。例年に比べ暖冬とはいえ、まだまだ雪に多く囲まれた北の大地で取材に答えてくれました。
働きながらの子育ては想像を絶するものです。当然旦那さんの助けがなければ成立させることは困難です。ところが、そうやって旦那さんを頼る娘の姿を見るたび、
「みんなだってがんばってる」
「おかあさんとしてあなたがやるのが当たり前」
という「べき」「ねば」という言葉のシャワーを彼女に浴びせるのでした。
「昭和の母親たち」が放つ「正論」に彼女は苦しめられたと言います。
「親の正論って子供を救わないと思う」
親世代が伝えたい言葉の意味がわからないわけではありません。彼女だって分別ある大人ですから、言わんとしていることはわかります。(でも、それ、今言われてもウザいだけなんだけど…)ということなのです。
悩んでいるときにぶつけられる正論に苦しんだ経験は誰しもあるもの。わかっちゃいるけど、それができるなら苦労しないわけでして。
ひとりでは子育てができない僕ら。我が家も母と義母にはずいぶん助けられてきました。母親というのは、娘にとって一番のサポーターになりそうな存在です。
ところがどうも、世間様の実情は違うようでして、取材を重ねるうちに見えてきたのは「母娘の関係」の亀裂でした。
4 嫁姑問題の解決法
以前の日本における家庭の問題の大きな話題は「嫁姑問題」であり、ガングロのおじさんがお昼に「おもいっきり生電話」して、奥さんの悩みに真摯に答えていた時代があったわけですが、核家族化が進んだ現在の日本では、嫁姑問題が以前よりも話題に上らなくなったように感じます。
長野県で暮らす広美さんは、旦那さんの家に嫁ぎ、そこで姑との軋轢の中で苦しむことになります。
自分のやり方で子育てをさせたい姑とぶつかる毎日。旦那さんは味方をして意見を言ってくれるのだけど、そこは住まわせてもらっている立場。義父からも「反発するな」「親に意見するな」と言われ、援護射撃にはならず。
あれもこれも干渉してくることに嫌気が差した彼女は、義父母との別居を決意し家を出ることになります。
「同居の方が家事や子育ても楽だったでしょう?」と尋ねる僕に、「物理的な大変さよりも精神的に楽な方が大事だよ」と答えてくれました。
二世帯住宅で暮らしていた英里さんもまた、同居する義母との関わりに苦労した「令和のママたち」の一人です。
赤ちゃんが泣き止まないと、階下から上がってきて「いつまで泣かせているの!」と怒鳴る義母に悩まされたと言います。
万事自分の「べき」「ねば」を押し付けてくる義母。子供が大きくなると、子供の方も心得たもので、祖母を上手に利用するようになります。
母親に叱られるたび、祖母に言いつけに行くようになりました。それは、さながらジャイアンにいじめられるたび、ドラえもんに頼み事をするのび太くんのよう。娘は事あるごとに義母に訴えるわけです。
義母は「ひみつ道具」ではなく、「お母さんはダメねぇ」とギリギリ聞こえるくらいの小声でつぶやくネチネチとした攻撃で、彼女の心にダメージを蓄積させていきました。
いわゆるモラハラ(モラルハラスメント)に苦しみ、彼女もまた別々に暮らす道を選ぶことになります。
幸いなことに、「嫁姑問題」は別居という比較的簡単な方法で物理的な距離を取ることが解決の糸口になっています。「嫁姑問題」が核家族化を加速させたであろうことは想像に難しくありません。
昔から「スープの冷めない距離」などという言葉があるわけですが、昨今は冷製スープがしっかり冷えきるぐらいの距離を取られる方も多いようでして。
「嫁姑の関係」が区切りをつけやすい一方で、「母娘の関係」は切っても切れない関係であると言えます。
5 正解のない子育てに苦しむママたち
「昭和の母親たち」は「令和のママたち」に自分の「べき」「ねば」を押し付けてくる傾向にあります。
忘れていただきたくないのは、彼女たちは決して娘が憎くてそのような行為に及んでいるわけではないということです。
すべては「愛」であり、「良かれと思って」の産物なのですが、求めていないアドバイスほど人を傷つけるものはありません。これは蟹アレルギーの人に高級毛ガニを贈るようなもの。
「ほら、この毛ガニ、美味しいのよ」と言ってくるわけですが、(それ食ったらアレルギー出るんじゃ!)という話でして。「良かれと思って」はすれ違いを生みやすいのであります。
とはいえ、この「べき」と「ねば」を聞き流せるタイプの女性もいるのですが、自分に自信のないお母さんほど、どうも押し流されてしまう傾向にあるようです。
子供の不登校や発達障害に悩むお母さんほど自身の子育てを責めてしまいがちです。育児書を手に取り、子育て講座及び講演会に足繁く通うような真面目なお母さんほど、苦しんでいるように思います。
書店には育児書が山積みされ「子育ての正解」が多数取り揃えられているわけですが、そのことが余計にママたちを苦しめます。
「叱らない子育て」を推奨する本がある一方、「叱った方がいい」とか、「褒めろ」とか、「褒めるな」とか、もうどっちやねん!という感じです。そんなものは、それぞれの著者の正解なのですが、読者はそんなものに右往左往するわけでして。
アサガオの種を蒔いたらアサガオの花が咲くのが当たり前。ヒマワリの種を蒔いたらヒマワリの花が咲くのが当たり前。大切なことはその子の花が咲くことですから、花の種類によって育て方は変わるのも当たり前。
育児書に書かれた「子育ての正解」は著者と、その人が関わった子供にとっての正解なのですね。
その点で申し上げると、「昭和の母親たち」の指導及び助言は、信憑性という点ではかなり怪しい代物です。
そうであっても「昭和の母親たち」は娘に自身の考えを押し付け、「令和のママたち」はその言葉に押し流されてしまいます。
実は彼女たちには「べき」「ねば」を押し付け続けなければならない理由があったのです。
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