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子どもの「こっち見て行動」が教えてくれること。 No.1275

配信時刻:2018-09-13 06:00:00

人間関係を整える専門家、くれちゃん先生こと くればやしひろあきです。

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おはようございます、◯◯◯さん。

今日もメルマガをお送りさせていただきますね!

 

僕は人一倍感受性が強い。

とりわけ、子どもの痛みに敏感にできている。

だから、苦しんでいる子どもを見るとほっておけない。

 

 

赤の他人の自殺ですら心を痛め、見ず知らずの子どもへの虐待ですら涙を流す。

映画上映ツアーも、子育て万博も。

結局、僕の痛みを癒す企画だったのかもしれないな、今さらながら思う。

 

 

昨日は高校生活に悩む男の子と30分ほどおしゃべりをした。

とにかく、みんなが幸せになればいい。

そう考えている。

 

 

そんな僕が今、心を悩ませていることがある。

僕には、子どもの悲鳴が聞こえる。

それは声なき悲鳴だったりする。

 

 

とにかく感じてしまうのだ。

これはもはや性質なのだから仕方がない。

 

 

ただ、僕は辛いのだ。

子どもの悲鳴を聞くのが辛いのだ。

それだけをわかってもらいたくて書いた。

 

 

どうやって伝えたら、この気持ちがわかってもらえるかがわからない。

誰にも相談できずにいる。

僕にはやはり書くことでしか表現できないのかもしれない。

 

 


子どもの「こっち見て行動」が教えてくれること。 No.1275

 

 

お母さんがお友だちと話していると、それを遮る子がいます。

お母さんの口を押さえたりします。

わざと、大きな声を出したり音を出したりします。

 

 

その子が伝えたいことはただひとつ。

「私を見て」です。

この「こっち見て行動」について、今日はまとめたいと思います。

 

 

人間は社会的存在です。

暴走族の少年たちのお話です。

彼らに「サーキットを解放してあげるから、思いっきり走ってみない?」と提案したのだそうです。

すると、彼らはこう答えました。

 

「観客がいるなら走りたい」と。

 

 

なぜ彼らが住宅街を走り回るのか。

なぜ暴走族はお祭りが好きなのか。

 

 

答えは明白です。

非行カウンセラーの伊藤幸弘さんはおっしゃいます。

 

「暴走族の若者はみんなさみしがり屋なのです。

例外は一人もいません。

みんな愛に飢えているのです」

 

 

人間は社会的存在です。

社会的に存在しないということは、存在しないことと同義なのです。

人間は人間関係の中でしか存在できないのです。

 

 

サルの世界もボスザルを頂点とした力の優劣のある社会です。

サルの社会でも、ルールを守らないと罰せられます。

暴力であったり、餌を取り上げられたりするのだそうです。

 

 

その中で最も重い罰が、集団による無視なのだとか。

こうなると、例外なくサルは死んでしまうのだそうです。

 

 

孤立は死を招きます。

人間は人間関係の中で生きる、社会的存在です。

人との「つながり」が途切れたとき、私たちはその存在価値を失ってしまうのです。

 

 

ですから、暴走族の若者たちの行動は、たとえそれが屈折していたとしても、社会とのつながりを作るための行動であるとわかります。

 

 

子どもの行動が教えてくれること

さて、幼児期の子どもたちが見せる「こっち見て行動」も同じです。

お母さんや幼稚園の先生、保育士さんの注意を引こうとします。

一番嫌がることをわざとします。

大きな声を出します。

暴れます。

 

 

それはなぜでしょうか。

答えは明白です。

 

 

そうしなければ、こちらを向いてくれないからです。

やっていることは暴走族の若者と変わりません。

 

 

子どもたちも暴走族の若者も、振り向いてもらうために「こっち見て行動」を取ります。

その行動は、可愛げのない行動です。

ですから、お母さんは簡単には可愛がることができません。

 

 

 

子どもは「可愛げのない行動」を取りながらも、お母さんの顔色を伺います。

その瞳は「お母さんが自分を見てくれること」を期待しています。

そして、お母さんがこちらを見てくれないと知ると、悲しい表情に変わります。

 

 

僕はその姿を見て、ぎゅっと胸を締め付けられます。

 

 

 

そんな子どもを「しつけ」と称して叱り、言葉で制し、たしなめます。

でも、子どもはわかってなどくれません。

わかりたくもないのです。

 

 

発達には順序があります。

土台を作らずに柱を立てる大工はいません。

柱もないまま、屋根を載せようとはしません。

 

 

それなのに、人間は「子育て」において基礎工事をせぬまま、外壁工事から始めてしまうところがあります。

家も人間も同じです。

「基礎」が大事なのです。

 

 

人間としての基礎

人生は上り坂、下り坂、そして「まさか」の連続です。

荒波に揉まれ、風雨に煽られることもあるでしょう。

それでも倒れないのは、しっかりとした人間としての基礎があるからです。

 

 

では、人間としての基礎とは何でしょうか?

それは、一人の人との「揺るぎない信頼関係」を築いた経験です。

この場合の一人の人とは母親です。

 

 

「揺るぎない信頼関係」を築く方法は、乳児期に望んだように愛された経験をしておくことです。

望むことを十分にしてもらうと、子どもは自分のことを信じることができるようになります。

 

 

前述のように、人間は社会的存在です。

この乳児期の愛された経験が、その子が自身の「社会的存在」として価値を体感することにつながるわけです。

 

 

何度も書きますが、人間の成長には順序はあります。

子どものころにこの経験をしてこなかった若者は、思春期以降に自分が望むような愛され方をしようとします。

育ち直そうとするのですね。

 

 

そして、それらは暴力を用いて相手に言うことを聞かせようとしたり、ストーカー行為などのように、一方通行の愛情表現をしようとしたりするのです。

「人間としての基礎」が欠けた場合、愛情表現もまた欠けたものになってしまうのは仕方のないことなのかもしれません。

 

 

「しつけ」のしやすい子

幼児期に見せる「こっち見て行動」は、子どもからのアラート音です。 

人間として生きていく上で大切な「基礎工事」が終わっていませんよ、という合図です。

 

 

本来、子供が望むように愛してあげる時期に、自分が望むことをさせようとする親が増えました。 

何度も申し上げます。

子育てには「順序」があります。

 

 

人間としての基礎工事が終わっている子どもには、基本的信頼が育っています。

基本的信頼が育っていると、自分の衝動をコントロールしやすい基盤があります。

 

 

ですから、しつけがしやすくなります。

言葉が届きやすくなるのですね。

基本的信頼がないまま、しつけをしようとし、親が望むようにコントロールすることが先にあってはならないのです。

 

【参考文献】
 佐々木正美
『子どもの心が見える本』
(子育て協会)


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【作者プロフィール】

 くればやし ひろあき

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1978年8月12日生まれ 愛知県名古屋市出身 愛知県刈谷市在住
妻と3人の子ども(高2、中3、小4)の5人家族

大学卒業と同時に名古屋市立の中学校の先生になりました。
小中高とサッカーに明け暮れていましたので、サッカー部の先生がやりたくて、学校の先生になったようなものでした。

ちなみに、名古屋グランパスを応援しています。

 

 

初任校の先生としては、あまり例がないそうですが、中学夜間学級の講師もさせていただきました。
教職員組合の支部の青年部長をさせていただいたり、全国の教育研究発表の場で研究を発表させていただくなど、わりと順風満帆な教員生活でした。

2007年、最初の人事異動で当時市内で最も荒れた中学校に赴任しました。ひょんなことから、そんな学校の生徒指導主事に選ばれて奔走することに。

生徒指導主事を2年、進路指導主事を1年務めました。

 

 

その成果が認められ、2012年文部科学省から派遣されて上海日本人学校浦東校に赴任。当時児童生徒数が世界最大の日本人学校で、またも生徒指導部長を2年間務めました。

 

上海で様々な起業家にお会いし、起業の意思を固め2015年に帰国。名古屋で唯一の小中一貫校である名古屋市立の中学校に異動。学年主任、進路指導主事を兼務する多忙な中、ブログとメールマガジンの執筆をスタートします。 

 

2017年退職して独立。ママコミュニティーの運営やイベントの主催、全国にて子育て講座や講演活動を始めました。

 

「9月1日は子どもたちが最も自ら命を絶つ日」ということを知り、子どもたちに命の大切さを啓蒙する映画上映会を企画。クラウドファンディングで100人の支援者から80万円を資金調達し、 愛知県内8会場で映画上映会を主催。のべ1000人を動員しました。

 

その成果が認められ、市民代表として刈谷市自殺対策推進委員を市より委嘱されました。

 

 

2018年からは「児童虐待」にスポットを当て、「虐待してしまうママを責めるのではなく、そんなママに手を差し伸べることこそが、子どもの命を守ることにつながる」と考え、 『子育て万博 2018』『子育て万博 2019』(愛知県安城市)を主催。100人以上のスタッフとともにイベントを開催して300人以上を動員しました。

 

「教室をあたたかく」をテーマに、学校の先生10数人と書家15人とともに『子どもとつながるしつもんカレンダー』を製作・販売。また『子育て万博』のテーマソングをシンガーソングライターの岡谷柚奈さんに依頼し『ありがとう』のCD製作・販売。

 

コロナ禍で講演会の依頼がピタリと止んだのを機に、TikTok配信をスタート。教育系TikToker『くれちゃん先生』として毎日動画配信。フォロワー数は11万人、トータルいいね数430万回。

 

2020年11月に株式会社ミナクル組織研究所として法人化。

 

経済産業省の事業再構築事業として、人事支援アプリ『CrewDocks®』を開発。初めての著書『自走する組織の作り方 統率力不要のリーダー論』(青山ライフ出版)を2022年7月に出版。

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