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【『逆ギレ車掌』を本当に逆ギレと呼ぶべきか?】「教師の転職相談室」メール講座
配信時刻:2016-09-29 11:00:00
- 【『逆ギレ車掌』を本当に逆ギレと呼ぶべきか?】「教師の転職相談室」メール講座
こんにちは!
日本から教師の自殺・うつ・過労死をなくしたい!
教職歴21年、教師専門のキャリア・コーチ藤井秀一です。
テレビやネットニュースで注目されている話題があります。
『近鉄 客と口論、逆ギレ 車掌が高架飛び降りけが』
http://mainichi.jp/articles/20160921/ddf/041/040/011000c
(毎日新聞 2016.9.21)
「この車掌さんの職務放棄について、寛大な処分としてほしい」
そう願う人々の嘆願署名が5万筆を超えています。
(近畿日本鉄道株式会社はまだ処分を保留したままです)
私はこのニュースを見たとき、すぐにモンスターペアレントを連想しました。
共通しているのは「金さえ払えば何を言っても何をしてもいいんだ」という根性。
『ゆがんだ権利意識』による低劣な八つ当たりでしかない点が通底しています。
そうした低劣な八つ当たりも含めて、日本では苦情を『クレーム』と表現します。
しかしこの事件に関して言えば、『クレーム』ではなく、ただの八つ当たりです。
こうしたケースは業界を問わず増え続けているようですね。
私自身は『クレーム』を学びの機会の一つととらえています。
なぜなら自分自身が改善の切り口を得られる貴重なご意見だからです。
それでも、八つ当たりを『クレーム』として正当化する必要はないと考えます。
私はかつて、21年間にわたり私立高校で教師をしていました。
私立でしたが、意外なことに10名近くのモンスターペアレントを処理。
何もかも自分の都合や欲望に従わせようとする、身勝手な低劣モンスターたちです。
彼らの言い分はいつも同じでした。
「せっかく公立高校よりも高い授業料を払っているのに!」
きっと公立の学校では、「せっかく税金を払って・・・」と言うのでしょうね。
今回の近鉄の事件でも似たような、お客の『ゆがんだ権利意識』が透けて見えます。
「金を払ったから何をしてもいい」という、不道徳かつ非常識な思考です。
人間は誰でも抑圧され続けると、突発的に精神状態が錯乱することがあります。
正常な判断がつかなくなってしまう可能性があるのですね。
たしかにこの車掌の職務放棄はいただけません。
しかし、毎日の勤務で、車掌は限界まで追い詰められていたのではないでしょうか。
私はこの車掌について『逆ギレ』と断ずることに迷いを覚えます。
世論が車掌に一定の理解を示していることは、多少なりと救いになると考えます。
社内規定もあるでしょうが、情状は酌量していただきたい事案ですね。
まずはケガとメンタル面のケアを優先してほしいと思います。
わが国の戦後の政治には、大きな問題があったと私はとらえています。
個人の自由と権利を過剰に重視し、ある面で『ゆがんだ権利意識』を醸成しました。
社会規範に優先する権利などないにもかかわらず・・・
その発端は昭和22年の教育基本法と日本国憲法です。
この両者には日本の集団規範の強さを恐れたGHQの複雑な意図が込められました。
簡潔に言えば、日本人にワガママな性質を植え付けようとしたのだと私は疑います。
また、あまり話題にはなりませんが、消費者保護政策にもその空気を感じます。
昭和43年の消費者保護基本法ほか、その傾向は今でも継続しています。
特に平成時代に入ってからは、好ましくない法整備・運用もありました。
(製造物責任法、個人情報保護法など)
消費者の保護そのものがまちがっているのではありません。
その運用と消費者教育について、体制づくりや理念説明に不備があったのです。
権利ばかりを強調したあまり、一部の消費者は自ら思考・判断する義務を忘れました。
何かうまくいかないことがある度に、お金を支払った相手に噛みつきます。
そこにあるのは、「自分が悪いわけではない」と思いたいだけの卑怯な責任逃れです。
こうした歴史的背景を知るだけでも、クレーマーやモンスターの防止には役立ちます。
彼らには、思考・判断を省いて望む結果だけを手に入れようとする側面があるのです。
長くなるのでこれ以上は割愛しますが、調べてみる価値はあると思います。
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