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【生徒対応で気にしておきたいこと(6)】 「教師の天職相談室」メール講座

配信時刻:2025-01-20 15:00:00

【生徒対応で気にしておきたいこと(6)】 「教師の天職相談室」メール講座


こんにちは!
「人生は、そして運命は、自分で作り出すことができる」

-日本から教師の自殺・うつ・過労死をなくす活動家-
教職歴25年、教師の転職コンサルタント/教師専門のキャリア・コーチ藤井秀一です。

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先週からシリーズで、生徒対応で気になっていることをお話ししています。
本日は 【生徒はなぜやる気をなくすのか?】 について考えてみます。

やる気をなくす理由とていっても、もちろんさまざま考えられるわけですが・・・
ごく一般的な範囲で整理しておきたいと思います。
また、私たちの向き合い方についても考えておこうと思います。

すべてのケースを網羅することはできないだろうと思います。
でも、基本的な向き合い方がわかれば、応用しやすいのではないかと考えました。
ご参考になればよいのですが。



<1.生徒がやる気をなくす最大の理由>

生徒がやる気をなくしてしまう最大の理由、それは自己肯定感を失ったから。
そのパターンは人数分あるわけですが、基本形は次の4タイプと考えられます。

(1)他者からの否定的な言葉
成績や運動能力、容姿や家庭環境などを否定されるケースが多いようです。
先生、友達、家族のほか、時には見知らぬ他人からという可能性もあり得ます。

(2)取り返しにくい失敗(挫折)
失恋、大会の結果、定期試験の成績、発表ミス、交友関係、アルバイト・・・
子どもたちの世界にも、失敗のタネは意外なほど多く存在しています。

(3)周囲からの不当な評価(定義づけ)
自分の気持ちを無視されたまま、人格に何かしらの定義づけをされてしまう経験。
ただ静かなだけで 「陰キャ」 とか、ただ元気なだけで 「乱暴」 とかですね。

(4)人格を軽視される体験
DVやネグレクトは言うに及ばず、自分の存在価値を疑ってしまう場面のことです。
人からないがしろにされると、誰でも自分の存在に疑いを持ってしまうものです。



<2.大人がやりがちなマズイ対応>

もしも次のような対応をしてしまっているとするならば・・・
おそらく、日に日に生徒さんからの信頼は薄くなってしまうのではないかと思います。
日常生活では気付きにくいので、時々は振り返りをしておきたいものですね。

◇向き合う姿勢がない(→傾聴できていない)
◇承認せずに評価してしまっている(→評価ではなく受容・共感で対応)
◇相手の発言に割り込んでしまう(→これは相手の思考の否定を意味する)
◇むやみに結論を急がせる(→強制的な誘導で自分が主役となっている)
◇自分の価値観で相手を否定する(→会話の価値そのものを消失している)
◇自分の価値観で問い詰める(→流儀の押し付け以外の何物でもない)
◇自分の価値観でアドバイスしてしまう(→適性や能力を思慮していない)

これらの対応は、相手に嫌悪感を抱かせてしまう危険性の高いものと言えます。
せっかく前向きに話し合おうと思っていても、途中で嫌気がさしてしまいます。
相互理解のチャンスを永久に失ってしまいやすいとも言えるでしょう。



<3.フレームワークから学ぶ 「やる気」 の構造>

ビジネスマーケティングのフレームワークに面白いものがあります。
人が行動を起こすまでの流れを説く 『AIDMA』 です。
(人々が商品・サービスを認知してから実際に購入するまでの心理的な流れ)

私は教育講演を頼まれると、必ずこの 『AIDMA』 のお話をします。
なぜなら、子どもたちが自己成長の意識を持つプロセスと似ているからです。
もちろん何にでも該当するわけではありませんが、かなり参考になると思います。

(1)Attention・・・気付き・着目
「気になる何か」 を発見し、もう少し知りたいなと思う段階

(2)Interest・・・興味・関心
中身がわかり始め、「なんか面白そう」 という気持ちが生まれてくる段階

(3)Desire・・・欲求
自分も入手・実践して、一定の成果が得られるか試してみたくなる段階

(4)Memory・Motive・・・記憶・動機付け
「手に入れるぞ」・「やってみるぞ」 とメモしたり、入手を決断したりする段階

(5)Action・・・行動
実際にその対象やプロセスを自分のものとして運用し始めた始めた段階

いかがでしょうか。

各段階で教育者がどのような関わり方をするべきか、イメージが浮かんだのでは?
はい、その浮かんでいるイメージ、きっと正しい対応なのではないでしょうか。
ぜひ生徒指導の際にお取り組みいただきたいと思います。

人は誰でも 「もっとよくなりたい」という願望を持っています。
どの段階が妨げられているのかを、生徒さんとの対話の中で探り出してくださいね。



次回は生徒とのコミュニケーションの基盤についてお話しします。
どなたも大きな失敗はしていないと思いますが、「もったいない」 要素は多いもの。
密度の高い対話を可能とし、相互理解の加速を引き寄せられる対応をご提案します。

次回も引き続きよろしくお願いいたします。

お急ぎで何らかの対策・対処法が必要な方は、とりあえずご質問ください。
このメールへの返信でけっこうです。
その場で回答できる限りのことをお伝えしたいと思います。


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☆教職歴25年の国家資格キャリアコンサルタント
  藤井 秀一(ふじいひでかず)


NPO法人 日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会
・監事/キャリア教育事業部長
・エグゼクティブ・コーチ
・プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー
・認定エイジング・アドバイザー

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