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【生徒対応で気にしておきたいこと(1)】 「教師の天職相談室」メール講座

配信時刻:2025-01-14 12:00:00

【生徒対応で気にしておきたいこと(1)】 「教師の天職相談室」メール講座


こんにちは!
「人生は、そして運命は、自分で作り出すことができる」

-日本から教師の自殺・うつ・過労死をなくす活動家-
教職歴25年、教師の転職コンサルタント/教師専門のキャリア・コーチ藤井秀一です。

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「えっ、こういうタイプの生徒は初めてだな・・・」
そんな戸惑いを覚えた経験、ありませんか?

いつの頃からでしょう。
「生きづらさ」 を抱える生徒さんがずいぶん増えてきたように思います。
その個々の状況によっては、大きな戸惑いを覚えることもありますよね。

私自身も教職時代、対応の仕方がわからず、慌てて勉強した経験がありました。
ちょうど発達障害という言葉が教育現場に入り始めた時代だったと思います。
ここ十年ほどは精神疾患を抱えている生徒さんも、同様に増えているようですね。

そこで何回かに分けて、生徒対応で気にしておきたいことをお話しします。
注意点というよりは、対応のヒントとなるようにできればと思っています。
本日はまず、校内にいるすべての生徒さん(全校生徒)に関係のあるお話です。



「14 万 8,000 回」

この数字、聞いたことはありますでしょうか。
何の数字かご存じでしたか?

これは行動心理学者シャド・ヘルムステッターが次の数値を調査した結果です。
「先進国の子どもたちは、20歳になるまでにどれほど否定的な言葉を受け取るのか」
その平均値なのだそうです。

14 万 8,000 回も否定されるということは・・・
いわば 「お前はダメな人間だ」 と洗脳され続けるようなものですよね。
自己肯定感を持つのが難しくなり、自己否定の意識ばかりが強くなりそうです。

日本は特に社会規範や集団規範にこだわりの強い国、そして民族性です。
もしかしたら、回数はもっと多いのかもしれませんね。
たしかに私にもダメ出しされ続けた少年時代という苦い記憶があります。

学校に行けば先生や友達から、家に帰れば親から、否定の言葉を受け取り続ける。
これはなかなかつらい体験だなと思いませんか?
でも、全校生徒に言える事実なのかもしれないのです。



この数値に付随してよく語られるのが、跳べないノミのお話です。

段ボールにノミを入れて箱の天井を開けておくと、みんな跳び出て逃げますよね。
そこで天井を閉めてしまい、しばらくそのまま置いてみることにします。
そうすると、天井を開いても、跳び出て逃げて行かなくなるのだそうです。

これは何度も天井にぶつかって、痛さを覚えてしまうためだと言われています。
「あの高さまで跳んだら痛いから、もうあそこまで跳ぶのはやめよう」
ノミの気持ちとしては、こんな感じなのでしょうか。

これが私たち人間の挫折体験とも似ているのではないかというわけです。
自分の容姿や特徴のこと、運動会やテスト、大会、恋愛、受験、就職活動・・・
何度も何度も失敗や挫折や敗北を体験し、自分の心に 「限界」 という天井を作り出す。

校内にいるすべての生徒さんについて、こうした現実があり得るわけですね。
そう考えると、否定的な言葉をぶつけるのは危ないなと感じてしまいます。
慎重な対応が必要な場面もありそうですね。



ただ、このノミたち・・・
ある現象によって、また自由に高く飛べるようになるのだそうです。
それは、新しいノミを天井が開いたままの段ボール箱に入れるだけ。

当然のように、新しく来たノミたちは、すぐに跳んで逃げてしまいます。
おそらく 「跳べるかな?」 と悩むそぶりすら見せることはないでしょう。
その様子を見た先客のノミたちは、こう考えます。

「あれあれ? 普通に跳んで行けるじゃん!」

限界があると思い込んでいたけれど、その限界がもうなくなっていることに気付く。
そうしてまた、もとの自分を取り戻せるというわけですね。
このお話、生徒対応の場面でも、似たようなことが言えないでしょうか。

「あなたの考えている限界は、もう限界ではなくなっているよ」

こんなメッセージを伝えられれば、また元気に飛躍できる人になるのでは?
自信を持ち直せて、自分の可能性を信じてもらえるようになりそうです。

生徒の心の中にある 「限界」 を、どうすれば取り除けるのかな?
こんな考え方があれば、子どもたちの本来の能力を引き出せそうですね。

「あなたには、あなただからできることがある」

こうした言葉がけができるチャンスを作り出したいですね!
生徒さんの行動プロセスを、意識して見ておくことが大切なのかもしれません。

さて次回は、思春期特有の子どもたちの不安についてお話ししたいと思います。


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☆教職歴25年の国家資格キャリアコンサルタント
  藤井 秀一(ふじいひでかず)


NPO法人 日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会
・監事/キャリア教育事業部長
・エグゼクティブ・コーチ
・プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー
・認定エイジング・アドバイザー

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