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【苦しい仕事の断り方】「教師の転職相談室」メール講座

配信時刻:2015-10-27 11:00:00

【苦しい仕事の断り方】「教師の転職相談室」メール講座


こんにちは!
日本から教師の自殺・うつ・過労死をなくしたい!
教職歴21年、教師の転職コンサルタント藤井秀一です。


年度替わりを見据えてか、このところ、転退職に関するご相談が増えています。
公立学校では来年度の人事に向けて、意向調査がいよいよ大詰めを迎えようとする時期。
望まざる昇進・転任・校務分掌などのお悩みが多くなってきました。
物理的に受容できる内容かどうか、十分に精査したいところですね。



≪1.背負うと苦しくなる仕事≫

自分がやりたい仕事以外を拒否し続けるようでは、社会人失格です。
しかし、中には物理的な理由や、能力的な理由で預かれない仕事もあるもの。
その冷静な判断をしないまま、義理や義侠心で請け負うと、逆に迷惑をかける場合があります。

預かる仕事を考えるとき、多くの人が自分のキャパシティを考えません。
「時間」という名の限界が存在する以上、理想通りには行動できないのが人間です。
あなたは、こんな風に考えて仕事を請け負ってはいませんか?

「ああ、自分の能力なら、がんばればできるかも・・・・」

この時に考えなければならないのは、自分の仕事の〈処理時間の合計〉です。
〈処理時間の合計〉があなたのキャパシティを超えるなら、破綻するのは必定です。
そうした状況に陥れば、その仕事は<苦痛のもと>以外の何物でもなくなります。


≪2.単純計算で考える≫

いろいろな理由付けは必要ありません。
いや、そもそも受容するための理由を考え始めること自体がまちがっています。

限界を超えてしまう仕事は、絶対に引き受けてはいけません。
納期を守れなくなったり、体調を崩して欠勤したり、精神的余裕をなくしてミスを連発したり。
そんな状況になれば、あなたの義理人情や義侠心は裏目に出てしまいます。

ここは単純計算でシミュレーションするのが理想的です。

あなたの勤務時間からHRと授業の時間(=教室にいる時間)を引いてください。
これが職員室にいられる最大限界値です。

その時間から、次の要素に使う時間を引いていきましょう。

部活動、補習講習、生徒面談・生徒指導、事務的業務、授業準備、行事準備など・・・・。
食事と休憩なしで考えても、これだけの時間が奪われていくのです。

最終的に残る時間で、依頼された新しい業務を処理することはできますか?
処理できない可能性があるのなら、いずれは周囲に迷惑をかける可能性が懸念されます。


≪3.断り方を考える≫

もし処理できない可能性があるのなら、勇気を出してお断りしましょう。

「断ることは迷惑になる」と考えるのは短絡的です。
仕事が間に合わずに周囲を混乱させるほうが、何倍も迷惑になるのだと気付いてください。
できるかできないかもわからずに引き受けるほうが、よほど無責任で失礼です。

ただし、相手はあなたの人柄や能力を見込んで依頼してくれたのかもしれません。
あるいは成長の糧になると考えての親心かも知れません。
ここは丁重な物言いで、感謝とともにお断りすべきですね。

こんな断り方ではいかがでしょうか。

「いつもお心遣いありがとうございます。
 恐縮ですが、現状、自分の能力では期限通りに終わらせる見込みが立ちません。
 ご迷惑をおかけすることになっては申し訳ないので、今回は遠慮したいと思います。」

それでも重ねて依頼されるようであれば、先ほどの計算結果をていねいに伝えましょう。
物理的に時間が足りないのであれば、相手も「仕方ない」と考えるしかないのですから。

感情や感覚ではなく、冷静に数値を使って説明すれば、意地悪でもない限り了解するはずです。
それでもさらに重ねて言い募るなら、これは何らかの悪意を伴ってのことでしょう。
校長などの管理職に相談し、しかるべき処置を講じてもらうよう相談してください。


≪4.断って終わりではダメ≫

仕事を断るということは、あなた自身が成長の機会を逃がすことでもあります。
貴重なチャンスを手にできなかったのだと考え、将来的なリベンジを意図してください。

また、「教師は専門職だ」と誤解している人がいますが、それはまちがっています。
自分の専門以外の仕事はしたくないという考え方は、ただのワガママです。
特定の部活動にしがみついてしまう先生は、その典型的な例と言えるでしょう。

スペシャリストとしての能力を活かせるのは、ゼネラリストとしての研鑽を積んだ人です。
学校のあらゆる業務に関する知識があればこそ、あなたの専門性は高められていくのです。
(異なる業務をつなぎ合わせて相乗効果を作り出せるようになるため)

授業(または勉強)しかできない。
部活動しかできない。
生活指導しかできない。
進路指導しかできない。
そんな偏った教師をめざしているわけではありませんよね。

いずれ中堅ともなれば、「ミニ校長」ともいえる決裁権を背負うことになります。
その時のために、時間管理と業務管理の練習は少しずつでも重ねていきたいですね。
それも多方面の業務に関してです。

もしこの考え方が受け入れがたいとするならば、教師ではない仕事が向いているのかもしれません。
これは善し悪しの問題ではなく、個人の適性や志向性による違いです。
その場合には、将来的なキャリアプランの再確認をお勧めします。
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☆教職歴21年のキャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント☆
  藤井 秀一(ふじいひでかず)


NPO法人 日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会 キャリア教育事業部長
・プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー(R)
・認定キャリアコンサルタント

-近未来教育変革研究所-
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