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【私学をつぶす人事と採用】「教師の転職相談室」メール講座

配信時刻:2020-07-26 12:00:00

【私学をつぶす人事と採用】「教師の転職相談室」メール講座


こんにちは!
「人生は、そして運命は、自分で作り出すことができる」

-日本から教師の自殺・うつ・過労死をなくす活動家-
教職歴21年、教師専門のキャリア・コーチ藤井秀一です。


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新型コロナウィルスによる禍は、私学にとっても過酷な試練となりました。
(一般的にはそう言われています)
しかし、私たち起業家・実業家は少しばかり発想が違います。

「ピンチはチャンス」

こうした非常事態においては、誰もがネガティブな発想にとらわれがちです。
考えていただきたいのは、ふだんとは視点を変えてみるということです。

「生徒は、受験生は、保護者たちは何に困っているだろうか」

顧客視点で思考を巡らせてみれば、生徒募集の妙案も浮かんで来ようというものです。
また、在校生からの信頼醸成を加速させることもできる機会となります。

ただし、ここでクリアしておくべき問題が2点あります。
一つはそのような視点の転換を活用できる人材がどれだけいるかということ。
もう一つは対策をプロジェクト化して推進・運用できる管理者がいるかどうかです。



私学はその経営形態において、塾や研修会社などの企業と大差ないとも言えます。
いや、むしろ年1回しか新規顧客を得られない分、ある意味では過酷でもあります。
ビジネス観を伴った発想や行動ができるマネージャーの存在が不可欠です。

そのマネージャーも一人だけでは心もとありません。
組織統治ができるハイエンドマネージャーと現場を仕切るミドルマネージャー。
その両者が歯車を噛み合わせられないと、施策のすべてが崩壊していきます。

私の見るところ、満足と言える組織は、教育界にはまだまだ多くない印象です。
それどころかよく耳にするのは、下記に示すようなダメダメな経営陣の話です。

現在の過酷な状況をチャンスに変えていくには、新しい発想法が必要です。
昭和の高度経済成長期に植え付けられた幻想から目覚めなければなりません。
下記に述べるような人事や採用をしているようでは、学校の将来は悲観的です。



<私学をつぶす人事と採用>

1.親族優先人事
学園オーナーの親族で経営陣を固めてしまい、イエスマンしか重用されない。
現場の提案や企画は経営陣の好き嫌いで採用・不採用が決まってしまう。
こうした学校では優秀な人物からどんどん職場を見限って離れていくこととなる。
経営にNOを突き付けられるくらい目鼻の利いた現場教師を育成することが肝要。
そうでなければ、いずれは互いに傷を舐め合うだけの腐敗集団と化してしまう。

2.情実人事
管理者や役職者と感性が合うか合わないかだけで人事が左右されてしまう。
こうした学校では教員間で足の引っ張り合いが横行しやすくなる。
陰口の得意な者が重用され、真面目で誠実な人物ほど隅に追いやられていく。
結果的に学校が生徒・保護者から不信を買い、外部評価が落ち、紹介客もいなくなる。
大道廃れて、仁義有り。智慧出でて、大偽有り。
六親和せずして、孝慈有り。国家昏乱して、忠臣有り。
気付いた時にはすでに経営破綻に向かう深い闇の中である。

3.まちがいだらけの成果主義
教員の出身大学、生徒の進学先、部活動をいくつ持つか、休日出勤、日々の残業。
こうした要素で人事評価をしている学校は、いわば強制収容所と変わりない。
人格や私生活を押し殺すことが礼賛されるため、教員の活力はどんどん落ちる。
一人ひとりの使命感や教育理念が活かされる可能性にも期待できない。
こんな学校は「努力」を見せ看板にした体裁のいい封建主義組織でしかない。

4.非常勤講師を甘く見ている
率直に言えば、一部を除き、大半の非常勤講師は「授業のプロ」である。
瑣末事に追われることなく授業力を集中的に磨いており、生徒からの信頼も厚い。
しかし多くの私学においては非常勤講師を単なるアルバイター程度にしか見ていない。
学校に対する生徒・保護者からの信頼獲得に貢献している事実に気付くことがない。
それでは本当に給料稼ぎにしか関心のないアルバイター講師しか雇えなくなってしまう。
求める者には求めた結果が、分相応に与えられるということである。

5.採用に理念と思想がない
行き当たりばったりの人数合わせ程度にしか人材採用を考えていない。
人材の採用は組織の生き残りを賭けた貴重な投資であり、戦略の基盤である。
このことを理解できない経営陣はまちがいなく学校を破滅に導いてしまう。
戦国時代の戦の布陣ほどに人材配置を考えるのは難しいかもしれない。
しかし、せめてチェスや将棋くらいには「持ち駒」の意義について考えてもらいたい。

6.一点偏重型の人材採用
部活動至上主義、放課後講習至上主義、大会成果至上主義、行事お祭り至上主義・・・
学校はスポーツクラブや予備校、イベント興行会社ではない。
学校の本分がなんであるか、経営陣は理解・死守できているだろうか。
教育の目的は「人格の完成」であり、「得意技サークル」の構築ではない。
学問が人格を高め、人格が学問を高めていく教育を日々の業務で提供すべきである。
市民の代表たり得る市民を、市民の代表である私学が育成するという覚悟を持ちたい。
そうした使命感を重視しながら人材採用を戦略的に進めていきたいものである。



<ちょっと言い訳>

久しぶりに牙を剥いたような厳しい意見陳述となったかもしれません。
というのも・・・教職時代の後悔や消せない憤懣が残っているためです。
(私は経営破綻の危機の中で私立高校の改革を進めていました)

また、お客様から聞かされる理不尽な従業員対応に強い憤りも感じています。
魅力にあふれた私学もある反面、存在意義を疑ってしまいたくなる私学もあります。

法人顧客でない限り、私はその学校の経営には一切口をはさみません。
しかしその中で先生方がぞんざいに扱われている実態を聞くと我慢ならないのです。
「どうしてこんなに善良な先生が不利益を被らなければならないのか」と。

公立学校は国民を作り、私立学校は市民を作る。

私は私学に学び、教師になってからは私学を支えてきました。
だからこそ、現在の私学界にはどうしても強いモヤモヤを感じてしまうのです。
建学の精神を開花させ、社会をリードする私学がもっと増えてほしいと願っています。



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1.必ずしも教師を続けるべきとは限りません
2.必ずしも転職が最良の判断とも限りません
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NPO法人 日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会
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