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【表に出してはいけない残業時間】「教師の転職相談室」メール講座
配信時刻:2017-08-22 11:00:00
- 【表に出してはいけない残業時間】「教師の転職相談室」メール講座
こんにちは!
日本から教師の自殺・うつ・過労死をなくしたい!
「人生は、そして運命は、自分で作り出すことができる」
教職歴21年、教師専門のキャリア・コーチ藤井秀一です。
「平成18年以降、60%台を維持している」
何の数値かお分かりになりますか?
これは教員の病気休職者数に占める精神疾患の割合です。
(H.25 文部科学省「教職員のメンタルヘルスについて」最終まとめ)
平成20年以降、病気による休職教員は毎年8,000人台半ば。
そのうち精神疾患による休職は毎年5,000人以上となっています。
(公立の小・中・高校)
年齢では40歳代、学校種別では中学校と特別支援学校で比率が高くなっています。
また、条件附採用期間に精神疾患を理由として離職する教員も多いですね。
病気を理由とする依願退職者のうち、驚くべきことに約9割を占めています。
発症のタイミングは着任後2年以内が目立ちます。
精神疾患による休職教員のおよそ半分が2年以内に休職しているのです。
ちなみに復職して1年以内に再発した教員の比率は約30.3%となっています。
教師の無力感の高まりは平成10年代から話題に上っていました。
当初はモンスターペアレント問題が多く引き合いに出されたものです。
平成20年代に入ってからは、多忙化と業務の複雑化が取り沙汰されています。
モンスターペアレント対策はクレーム対応研修などでかなり充実してきました。
しかし多忙化と業務の複雑化については決定打となる有効策が定まりません。
マネジメントに関する教育界の知識の不足から場当たり的な対応が目立ちます。
「残業手当の増額で解決できる」との浅薄かつ安直な声も絶えません。
しかし、この問題の本質は単なる支給金額の話ではないのです。
お金で解決できるものなら、すでに解決の方策は見つかっていたはずです。
教員たちの心を押し潰しているのは、勤労への金銭的な対価ではありません。
家族との団欒や自己研鑽、趣味や休暇の時間が作れないことです。
児童生徒との関わりに充てる時間さえ奪われ、膨大な雑務に埋没しています。
こうした現実が呼び起こしたのは、まじめな教員たちの自己嫌悪でした。
子どもたちと向き合えない自分を責め、自己否定の日々を過ごしているのです。
自分を許せなくなった彼らは、自分の存在価値をも否定しかねません。
平成25年、病気を苦に自殺した教員が52名もいました。
そのうち身体の病気を苦にしたケースは11件だけでした。
なんと35件ものケースで鬱病が原因となっていたのです。
(ほか、統合失調症2件、他の精神疾患3件、身体障害1件)
小学校では72.9%、中学校では86.9%の教員が残業時間60時間以上/月。
その残業時間のほとんどは子どもたちと向き合えない時間なのです。
夢見た理想とはかけ離れた現実に、彼らは自己否定を強めているのです。
政府の働き方改革により、残業時間の管理が厳しくなることが予想されます。
しかし私は、この方策が教員の勤労改善に役立つとは思いません。
なぜなら「表に出してはいけない残業時間」ができてしまうからです。
わかりにくい表現だったでしょうか・・・
言い換えれば、隠れて残業しなければならない場面が増えるということです。
つまり過労がますます把握されにくくなる危険性が高いのです。
教師の過労・自己無力感の元凶は残業そのものではありません。
子どもたちと向き合う時間を奪っている膨大な雑務にこそあるのです。
勤怠管理に逃げることなく、本質を改善する方向に向かってほしいと思います。
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