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【教師の日常-感謝されずに済むように】「教師の天職相談室」メール講座

配信時刻:2021-07-03 15:00:00

【教師の日常-感謝されずに済むように】「教師の天職相談室」メール講座


こんにちは!
「人生は、そして運命は、自分で作り出すことができる」

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教職歴21年、教師専門のキャリア・コーチ藤井秀一です。


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もう何年も前のお話です。
初回面談に見えたお客様の言葉に、私は釈然としない思いでいました。

「どの子も、どの保護者も、感謝もしないで文句ばかり言うんです」

この言葉を聞いた時、私は驚き、すぐにこう思いました。
「ああ、だから感謝されないんだよね」と。
これには理由が二つあるのですが・・・

児童生徒や保護者からの感謝は、自ら求めるべきものではありません。
感謝されることは、仕事の成果の指標としてとらえるべきではないのです。

もしかしたら私の言葉に違和感を覚えるでしょうか。

しかし私は、この信念を変えることができません。
多くの先生方を見てきた経験から、確固とした理由付けができるのです。

「感謝されたい」と発言する教員を、私は深くは信頼できません。
その二つの理由について、お話ししておきたいと思います。



1.自分が主役になっている

「学事は子どもたちを主語として思考し、改善され続けなければならない」

私は常々、若手教師たちにこう言い続けてきました。
簡単に言えば、教室の主役は子どもたちだという意味です。

「感謝されたい」という考え方は、自分を教室の主役として見ています。
児童本位・生徒本位で学事を考えるならば、口から出てこない言葉です。
(意識に上らないと言った方が適切かもしれません)

教員は一度に多くの子どもたちから育ててもらっている立場でもあります。
一人ひとりの反応によって、自分の対応の良し悪しを知ることができますから。

教師と児童生徒とは、そうした「お互い様」の関係でもあるのです。


2.感謝の陰には不幸がある

子どもたちが何の苦難もなく、無事平穏であれば、特に感謝はされないはず・・・

感謝されたということは、何らかの苦難や苦渋があったということです。
その苦境から救われたと思うから、「感謝します」と口にするのでしょう。

しかし、ここで冷静に考えなければならないことがあります。
それは「相手が苦境に遭遇するまで気付いてやれなかった」という事実です。

トラブルの抑止の段階では、本人でさえ苦境が近いことに気付いていません。
無事平穏と見える子どもたちに、トラブルを予見して注意喚起する・・・
本来はこうした仕事になっていなければならないわけです。

むしろ「うるさい先生だな」と思われるくらいでちょうど良いのでしょう。
私は生徒や保護者から感謝されると、ややめたく感じることもありました。
「トラブルの可能性にあらかじめ気付いてやれなかった」と思ったからです。



「教師が感謝されることは、必ずしも良いことではないかもしれない」

上記2件の理由から、私はそう考えるようになりました。

子どもたちに不安材料がなければ、もともと感謝は生まれないもの。
卒業して何年か過ぎてから、こう言われる程度でよいと思っています。

「あー、そう言えば、感謝してますよー(笑)」

むしろわざわざ感謝されずに済むくらいのクラス管理を日常的に維持したいもの。
それこそが子どもたちの無事平穏を守り通した証しになりますから。

その能力と努力を発揮できた自分自身に対して、自ら感謝すればよいと思います。



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