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【死してなお報われざる教師たち】「教師の転職相談室」メール講座

配信時刻:2018-07-20 12:00:00

【死してなお報われざる教師たち】「教師の転職相談室」メール講座


こんにちは!
日本から教師の自殺・うつ・過労死をなくしたい!
「人生は、そして運命は、自分で作り出すことができる」

教職歴21年、教師専門のキャリア・コーチ藤井秀一です。


休日出勤や残業について「手当を出せ!」と騒ぐ人が多いようですが・・・
私はそうした浅はかな発想には、到底、同意できません。
なぜなら、教員の過剰労働の本質を改善することにつながらないからです。

「過剰労働に見合った手当が支給されれば納得できる」
本気でそんな発言をしているのだとしたら、とても危険な発想です。
「金を払うのだから言われたとおりに働け」と追い詰められるのは必定です。

教員の過剰労働の本質は、異常な社会規範の歪みを容認する誤った業務体系です。
本来は家庭でなされるべき躾や情操教育が、現代では学校に押し付けられています。
教育の専門家としてその誤りを正すべきなのに、学校は唯々諾々と従っています。



保護者としての最低限の家庭教育をなおざりにしている親は少なくありません。
そして、そうした保護者の多くは、何か問題が発生するとすぐ学校のせいにします。
「子どもは社会からの預かりもの」という意識が欠如しているのです。

こうした親は、社会はおろか家庭内での自分の立ち位置さえ考えていません。
何をおいても「自分」、「自分」、「自分」なのです。
子どもを自らの所有物であるかのように勘違いし、自分の考えを押し付けます。

そうした家庭で育つ子どもは、反比例するかのように「自分」を持っていません。
自主的な判断ができなくなり、何かにつけて短絡的に正解だけを求めるようになります。
おそらく思い通りの結果が出なければ気の済まない親が、すぐに怒鳴るからでしょう。



私たちは教育の専門家であり、学校は教育の砦であるべきです。
目先のクレームを恐れて教育の本質を曲げてしまうから、物事がゆがむのです。
文部科学省も教育委員会も、そして学校の管理職も、この点を熟考すべきです。

クレームが届くたびに担任を悪者にし、謝罪させようとする管理職がいます。
「恥を知れ」の一言しかありません。
クレームからの逃避のために『教育』を売り渡すような行為は、厳に慎むべきです。

安易なクレーム逃れを長年繰り返してきた結果、学校は崩壊寸前となっています。
本来は教師が預かるべきではない業務があまりにも多くなりすぎました。
学校の社会的機能がその本質から大きく外れ始めているのです。



クレーム予防のために増やした業務の大半は、教育の本質から反れています。
少なくとも集団規範を無視するかのような要求には従うべきではありません。
決然としてすべての児童生徒の総体的な利益を優先させる覚悟が必要です。

「個別対応」と「ご機嫌取り」とでは、中身がまったく違います。
事なかれ主義に堕して教職員を売るような管理職は、即刻退陣してください。
この手の案件があまりにも多く耳に入るため、私は本当に悲しく思っています。

教職員は道具やロボットではなく、感情のある生身の人間です。
彼らにも生活があり、家族があり、人権があり、人生の理想や願望があります。
それを守ってやるのも管理職の仕事の一つではないでしょうか。



どんなに手当の金額が上がっても、人生や生命を取り戻せることはありません。
「自分自身を生きていない現実」も、お金で解消できるはずがありません。
安易な手当でごまかせる人生の破綻など、絶対に存在しないのです。

悲しいニュースを二つ、目にしてしまいました。
二つとも教員の過労死に関するニュースです。
こうした記事を読むと、給特法の時代錯誤に違和感を強くせざるを得ません。

この二つのニュース、教員を雇用・管理するすべての人に読んでもらいたいものです。

クローズアップ2018『教員過労死、残業は青天井 把握されず、認定に壁』
https://mainichi.jp/articles/20180421/ddm/003/040/078000c?inb=ys
(毎日新聞 2018年4月21日 東京朝刊)

『富山の教諭 部活指導で過労死認定』
https://mainichi.jp/articles/20180717/k00/00m/040/144000c
(毎日新聞2018年7月17日)



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  藤井 秀一(ふじいひでかず)


NPO法人 日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会
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