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【文部科学省に気付いてほしいこと】「教師の転職相談室」メール講座

配信時刻:2017-05-30 11:00:00

【文部科学省に気付いてほしいこと】「教師の転職相談室」メール講座


こんにちは!
日本から教師の自殺・うつ・過労死をなくしたい!

教職歴21年、教師専門のキャリア・コーチ藤井秀一です。



「違和感を持った時点で危ないと考えるべきでしたね・・・」

個別面談で休職中のお客様から聞いた言葉です。
そうなんですよね。
精神疾患は自分でなかなか気付きにくいのが心配なところです。

気付いた時には症状が重くなっているケースがほとんど。
治療にはそれまで潜伏させていたのと同じか、それ以上の時間を要します。
せっかく復職しても、また症状を悪化させてしまうケースさえあるのです。



平成20年代に入ってから、教師の精神疾患休職は5,000人を数えています。
その数値には私立学校を含んでおりません。
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/12/25/1365252_03.pdf
(『平成26年度公立学校教職員の人事行政状況調査について』文部科学省)


また、この理由で休職する先生方は、赴任3年以内に集中しています。
急激な職務環境の変化と無為な施策も関連していることがわかります。
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/12/25/1365252_05.pdf
(同『平成26年度公立学校教職員の人事行政状況調査について』文部科学省)



文部科学省『学校教員統計調査(平成25年度)』を見てみましょう。
(3年ごとに調査され、今年は平成28年度分が発表予定)
13ページ目の<表21 離職の理由別離職教員数>をご覧ください。

病気による離職のうち、なんと半数を精神疾患が占めています。
死亡に関しては、幼稚園を除き、毎年100人前後が自殺していると言われます。
(そのうち職務に起因するものは毎年60件前後)

もちろんこれらの数値にも私立学校は含まれません。
また、ご覧の通り、高等教育機関などは含んでおりません。
トータルでの実数は想像をはるかに超える数値となるのです。



このところ厚生労働省が懸命に職務環境改善に努めています。
そのおかげもあり、ブラックな勤務状況は改善の兆しを見せ始めました。
しかし、学校という場においては、その効果はまだあまり出ていません。

過重な事務作業や休日返上の部活動、地域イベントへの強制参加。
他にもさまざまな要因が残っているため、改善が進まないのです。
私のお客様には、毎日、日付が変わるまで勤務している先生もいます。

教育界全体の危機意識がほとんど醸成されておらず、改善は遠いと感じます。
イノベーションについて言えば、教育界は本当に時代遅れで鈍感です。
実業界に比べると、イノベーションが干支一周分は遅れますね。



文部科学省にお願いしたいことがあります。
それは、現場でもこうした実態を把握できる機会を作らせること。
ネット上に調査結果をポンと置くだけでは、活用以前に気付いてさえもらえません。

学校管理職に配布したところで、その活用法までは頭に浮かばないでしょう。
なぜならその活用法を、研修などを通じて明確に伝達できていないからです。
たとえ関心を持ったとしても、知らない仕事は扱いようがありません。

もっと現場の先生方にも現状を知らせ、学校全体に危機意識を持たせるべきです。
せっかく能力のある先生方を雇用しても、台無しにしてしまう危険性があります。
また、その危険性がすでに何年間も放置されている現実を苦々しく思います。



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  藤井 秀一(ふじいひでかず)


NPO法人 日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会
・キャリア教育事業部長
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