実家の売却に困ったら - バックナンバー
「新耐震基準」であっても、それだけでは「安全」ではありません。
配信時刻:2018-09-06 20:50:00
◯◯◯さん
こんにちは!
実家の空き家対策プランナー
細井久男(ほそいひさお)です。本日発生した北海道での大地震で被害にあわれた方におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。まだ地震直後の停電・建物の被害などで、救急・緊急対応もままならない状況ではあるかと思いますが、1日も早い復旧を心より願っています。奇しくも、昨日のメルマガで、新耐震基準について取り上げたにもかかわらず、北海道での最大震度6強、震度7クラスの大きな地震によって多くの建物が被害を受けてしまいました。新耐震基準により、家全体が崩落することなく、人命は救われた建物も多くあったことでしょう。家は人が住み、生きて行く場所ですから、新耐震基準によって、命が救われたことは、日本の建物の大きな使命を果たしているものと私は感じています。しかしながら、新耐震基準であっても、古くなった家の「老朽化」は避けられません。昭和56年6月1日以降に、建築確認を取得したからといっても、その頃に建てた建物は、築35年を過ぎて老朽化し、家の各箇所は年月とともに、古く弱ってきています。その35年の間に、適切なメンテナンスを施していないと、どんなに元の建物が地震に強いといっても、壊れるべきところ、性能が劣ってくるところは必ずあります。この度の地震や、過去の大災害の映像を見ていてもわかるように、建物の崩落はまぬがれたとしても、壊れたり、剥がれたりした箇所がある家は、かなりの数があります。そしてその壊れたり、剥がれたりした箇所によって、周囲に被害を与えてしまう状況も少なくはありません。自分の命や生活には影響がなかったとしても、災害時に、周囲の人や家に、被害を与えてしまうような建物は、決して「安全」な建物とは呼べません。災害に対しての一つの安全基準として「新耐震基準」は指標になっていますが、家を「長く使いたい」「長く使って欲しい」、と想うなら、定期的なメンテナンスや災害時の修復などを、しっかり行い、その修復の記録・理由とともに、次の代に引き継いでいってもらいたいですね。Copyright 2017 株式会社ほそい住宅FP. All rights reserved.
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