子どもの成長が加速する発達科学コミュニケーション - バックナンバー
学習障害って6種類?3種類?専門家も誤解している定義を整理しましょう(前編)
配信時刻:2017-11-22 21:10:00
- ◯◯◯ さん親子のコミュニケーションをスムーズにして、子どもの成長を加速させる!発達科学コミュニケーション代表の
吉野加容子です^^
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ーーーーーーーーーーーーーーーーこんばんは!学習障害って何だろう?と考えて調べると、文部科学省が出している学習障害の定義が目に止まりますよね。それがコレです。「学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。」このように、6領域を習得していくことや使いこなしていくことが極度に苦手だということです。この6領域のうち、1領域のみが苦手な子もいれば、実際には、6領域のほとんどが苦手な子もいます。つまり、特性の組み合わせは、理論上無数に存在するということになります。一方で、別の本やサイトでは、学習障害の種類は「3種類」と書いてあるものもあります。それには、学習障害とは、・読字障害(読み障害)・書字障害(書き障害)・計算障害の3つが書いてあるはずです。どういうこと?と思いませんか?これ、実は医師をはじめ専門家でも誤解している人がまだ多いのです。「とにかく、読み書きと計算が代表的なヤツで、その他にも色々あるってこと」と、ざっくりとしか理解していない人もいると思います。それはそれで大雑把には間違っていないのですが、そのような理解だと何がダメか?と言うと学習支援の方針が子どもの実態に合わないということが起きやすくなります。学習障害の診断がつき、学習支援はこうすれば良いと聞いたからお子さんにやってみたら・・・・・・あれ?合わない。改善しない。子どもはイライラしてるようだ・・・という風になりやすいんです。ですから、ちょっと退屈かもしれませんがここの定義の話は丁寧にお話しさせてください。なぜ、私がこの定義にこだわるか?と言うと、「人は、何をどう理解しているかによって行動が変わるから」です。私はこれまで脳科学の様々なテーマを研究してきましたが、原点である博士論文は、「脳の理解(学習)」に関するテーマでした。なぜ「理解」にこだわったのか?正直、大きなきっかけがあったわけではないのです。ただ、ビビッと来た!というヤツです。理解するということは、学習するということ。つまり、人が発達する、成長するということ。私は、その根本となるテーマに着手していたのだと、後になってから気がつきました。ところが、衝撃的なことに、脳科学の研究の中で「学習」をテーマとしている論文のほとんどは、「ラット(ネズミ)の迷路」を扱っています!笑初めての迷路では道に迷う。学習すれば、ゴールまでたどり着く。だからネズミが「学習」したことが証明できるのです。ところが、人間を被験者にして「理解」をテーマにしている研究者はそう多くはいません。なぜなら、研究しにくいから!その人が本当に理解したのか?なんて、本来は誰にも分かりませんよね?テストで100点とったからと言って、それはただの暗記かもしれず、本当の意味で理解しているかどうかは本人にさえ分からないこともあります。「理解」は目に見えないので本当に難しいんです。「理解」に関する脳科学の実験をして論文を書いても、最初はなかなか通りませんでした。査読者(審査官)からのコメントはいつも決まってこうでした。「被験者が、本当に理解したのか不明である。被験者が、理解したことを証明せよ。でないと信憑性が足りない」ごもっともですが、正直、なかなか難儀な執筆となりました。しかも、日本人を対象にした実験だったので、国際論文を書くに当たって、「漢字を理解するとはどういうことか?」を英語で外国人の審査官に説明しなければならない時などちょっと泣きそうでした…。ちょっと脱線してしまいましたが、こういった経験は、私自身の発達に対する理解、脳の成長に対する理解を深めてくれました。そして、今の発達障害の支援にかなり役立っていると感じています。もとに戻しますが、なぜ、私が面白くもない定義にこだわるか?と言うと、「人は、何をどう理解しているかによって行動が変わるから」です。理解が曖昧な人は、必ず行動が曖昧になります。十分に理解していないところでボロが出ます。それが根本的な部分であるほど重大なミスにつながるかもしれません。ですから、私は「理解」にこだわります。これは、教育やコミュニケーションでも同じですよね。相手(子ども)の理解を変えられれば子どもの行動を変えるのは簡単です。ですから、お母さんたちにも理解していただきたい、そう思っています。次回、学習障害の6領域とか、3種類とか、そういった部分を整理しましょう!そうして、学習障害の理解を深めることで、必ず、学習支援の質が高まります!Copyright©2017- KayokoYoshino. All Rights Reserved.
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