心がしんどくならない表現力レッスン - バックナンバー
優里「ドライフラワー」から読み解く!感情表現の綴り方
配信時刻:2022-03-19 17:00:00
音楽を聴いていると
「こんなところに眠っていたんだ」と
思いもよらぬ感情の蓋が開く。
それは、たった一度だけ
歌詞やメロディを耳にしたのでは
到底辿りつかないほど、
記憶の海を深く深く潜った先にある。優里のドライフラワーを聴いて
呼び起こされたのは
「“恋の終わり”の始まりの予感」別れた元彼への一挙一動に揺れながらも
徐々に未来へ覚悟を強めていく姿が
リアルに表現されています。
ぜひ、このメルマガでは
女性からの共感を一気に集めた歌詞から
表現の奥ゆかしさを知る
きっかけになってほしいなと思います。1番
『多分私じゃなくていいね。
余裕がない二人だったし」気づけば喧嘩ばかりしてさ、
ごめんね。
ずっと話そうと思ってた。きっと私たち合わないね。
二人きりしかにない部屋でさ
あなたばかり話していたよね。』
ここでは二人が別れに至った
理由が表現されています。
お互いに好きで付き合ったのに
性格の不一致から
終わりの気配を感じ始めている。
振り返ってみると反省も後悔も
数えきれないぐらいあって、、、
一体いつに戻れば、
この瞬間から回避できたのだろう
と回想するシーン。
『理由もちゃんと話せないけれど
あなたが眠った後に泣くのは嫌』
別れた理由を一言では表現できない。
まだ好きだけど、
もう疲れてしまったという女性の本音。
改めて恋の終わりは
決意を相手に告げた日ではなく、
静かな幕引きを決めた日に
訪れるのかもしれませんね・・・
2番
『多分、君じゃなくてよかった
もう泣かされることもないし
私ばかりなんて言葉も無くなった。
あんなに悲しい別れでも
時間が経てば忘れていく。
新しい人と並ぶ君は
ちゃんと上手くやれているのかな。』
1番の歌詞に対して
少し時間が経ったことがわかる。
未練があるものの、
別れた自分を正当化しようと
自分に言い聞かせる表現。
悲しみを乗り越えようとする姿が
切なすぎますよね・・・
『もう顔も見たくないからさ
変に連絡しないでほしい。
都合がいいのは
変わっていないんだね。
でも無視できずにまた少し返事』
『ドライフラワーみたいに
君との日々もきっときっときっと
色褪せる』
好きな気持ちが蘇ってしまうからこそ
もう顔を見たくないのに、
相変わらず都合のいい元彼からの連絡に
つい返事をしてしまうわたし。
白か、黒か、はっきりできたら
どれだけ楽なんだろうという
未練のある気持ちを表現しています。
「きっと」が3回続く部分からは、
僅かな希望と別れに対する切なさを
増幅させているように感じますね!
2番以降
『月明かりに魔物が揺れるきっと私もどうかしている
暗闇に色彩が浮かぶ
赤黄藍色が胸の奥
ずっとあなたの名前を呼ぶ
好きという気持ち、また香る』
ここでは、
好きという気持ち=魔物
と言い換え、
月明かりの夜にひとりで歩いていると
一緒に歩いていた日のことを
ふと思い出した描写となっています。
実は、『赤黄藍色が胸の奥』
この表現が私にはよくわからなくて
色々調べてみたところ、
信号機を指しており、
赤の止まれ、青の進め。
まるで信号機のように揺れ動く
私の感情を表した心像表現
なのではないかとのことで
なんて素敵な表現をするのだろうと
改めて優里の世界観に感服です。
『まだ枯れない花を君に添えてさずっとずっとずっとずっと抱えてよ』
2番まではドライフラワーの
“色褪せていくこと”に焦点が
用いられていましたが、
ここにてやっと“枯れないこと”に
焦点が当てられています。
その意味からおそらく、
私の気持ちもずっと消えることなく
心に残り続けていくんだ。
正しい答えは今だにわからない。
少しずつこの想いが色褪せていこうとも
あなたへの想いは
この先もずっと残り続けていくんだ。
という表現だと思います。
切なさや、未練を
様々な表現で言い換える事で女性の移り行く心情が
丁寧に表現されていますね。
ちなみにサビからも、
1番
『声も顔も不器用なところも、
全部全部嫌いじゃないの』↓
2番
『声も顔も不器用なところも、
多分今も全部嫌いじゃないの』↓
ラスト
『声も顔も不器用なところも、
全部全部大嫌いだよ』
と、全て言葉が違うんですよね。
好きではなく、嫌いじゃない
という複雑な気持ちから、多分から全部大嫌いと
未来を振りくるような表現へ彼女の強がりな気持ちを
増幅させる表現になっており、
聴いた人が、
自然と時間の経過を理解できるような
工夫をされているのです><
切なすぎる歌詞に、
なんだか過去の失恋を
思い出してしまいますね・・・
なぜこの曲に共感できるのか?
それは、
悲しい、嬉しい、などの形容詞
つまり感情の直接を減らし、
描写を丁寧に表現しているから。
感情表現を減らす事で
聴いている側が自分ごととして
捉えられるようになるため、
同じ言葉でも
こんなのにも共感できるのです。
ここに関しては
次回のメルマガにて
もう少し詳しく書きますね。
ぜひ、この考察を読んだ上で
もう一度ドライフラワーを
聴いてみてほしいください。
さらに感動です^^
では、また〜!Copyright©2020 Sachi.Kuwabara All Rights Reserved.
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