実家の売却に困ったら - バックナンバー
【障がい者グループホーム】設立するだけでなく「ずっと維持できるか?」も重要です。
配信時刻:2020-06-27 20:50:00
◯◯◯さん
こんにちは!
実家の空き家対策プランナー
細井久男(ほそいひさお)です。昨日は、空き家を「長く」障がい者グループホームに活用する方法として、「長く借りて、いずれ買う」というお話をさせていただきました。↓こちらの記事をご覧ください。空き家の所有者はいずれ売りたいと考えているが、グループホーム事業者は、まずは借りて運営したいという、お互いの希望を叶える方法の一つとして、考えられる形です。ただ、その方法にもリスクはあります。それは、借りているグループホーム事業者が、将来、必ず購入する確約ができないことです。仮に書面等で、購入を約束したとしても、将来、運営する事業者が倒産したり、購入資金を確保・準備できなかったりすることは十分にあり得ます。そうなると、そのグループホームに住まれている障がいを持った方も、出ていかなければならないことになる可能性もあります。障がいを持った方の将来にわたる安心した住まいの確保という、根本的なグループホームの役割・志明が果たせなくなるのです。そうであれば、特に借りている人に限定せず、将来、不動産投資家のような人に、購入して貰えばいいのでは?という考えも出てきます。しかしながら、この考えは、私にはお勧めできません。それはその家の所有者が変わることで、グループホーム運営の仕方も変わるかもしれないからです。その中でも一番私が心配しているのは、障がい者グループホームを投資用不動産として捉え、コストや収益を先行して考えてしまい、入居している障がいを持った方の将来の生活を考えないことです。グループホームに入居される方には、ご自身で自立した生活を送りたい、という考えもありますし、その入居者の親にとっても、自分が亡くなった後に安心して住める場所を残したいという、我が子への強い想いがあります。障がいを持った方への理解や想いがなく、不動産投資の一つとしてグループホームを考えている人では、その想いの違いにギャップがありすぎるのです。だからこそ、運営する事業者に買い取ってもらって、将来も安心できる住まいを確保して欲しいのです。とはいうものの、現実的に、数年先の世の中の状況はわかりません。まして、このコロナ禍で、今後の日本や世界で、経済や生活がどう変わっていくのか?誰もがまだわからない状況にいます。障がい者グループホームの設立も大切なことではありますが、将来に渡って、その役割・志明を果たし、安心して維持・運営できる形も、設立当初から考えて欲しい、そう強く願っています。Copyright 2017 株式会社ほそい住宅FP. All rights reserved.
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