実家の売却に困ったら - バックナンバー
「過去最高」ばかりを強調する空き家率と空き家数への疑問
配信時刻:2019-05-08 20:50:00
◯◯◯さん
こんにちは!
実家の空き家対策プランナー
細井久男(ほそいひさお)です。昨日は、先月発表された空き家率・空き家数について、私の見解をお伝えしました。私は、空き家率・空き家数とも過去最高ではあるものの、想定以下の伸び率と受け止めましたが、あらためて、この最新の調査結果について、ネットでどんな報道がされているのか?見てみました。大手新聞記事や住宅関連記事のサイトをいくつか見ていましたが、私が気になったのは、「過去最高」ばかりが強調されて、ネガティブな印象が先行していることでした。「空き家は右肩上がりで増えていっているので、対策が急務です」のような印象が、目立っているように私には感じました。「過去最高」の空き家数・空き家率は調査結果として事実ですので、確かに今後の空き家対策は急務であり、重要です。数にしてみれば26万戸の増加ですから、確かに大きい数字です。しかしながら、割合で見れば、前回調査時に比べ、それほど大きな伸び率ではないのは、空き家とか不動産に関わっている人なら、すぐ分かりそうなものです。某新聞記事では、「空き家率・空き家数とも大きな伸びはなかったものの、過去最高の数字」という感じで、伸び率は小さく留めて、どうしても「過去最高」の方にこだわって、空き家が増えていくマイナスイメージを強くさせたい、そんなイメージ操作が働いているように感じました。私は決して、空き家の増加に対して、楽観視している訳ではありません。伸び率は低いとはいえ、過去最高であることで、さらなる対策が必要なのも十分理解しています。ただ、もっとポジティブな側面から捉えてもいいと私は思います。実際に、空き家対策に取り組んで成果を上げている自治体や企業は多くあります。そのおかげで、新しい事例が次々とでき、さらに次の空き家対策へつながってもきているわけです。「早くしないと手遅れになっちゃうよ!」というような不安を煽るイメージだけでなく、例えば、「空き家対策の方法も増えてたから、ちょっと考えてみない?」というような、ポジティブなイメージに捉えられる伝え方も必要ではないでしょうか?表現が的確かどうかは分かりませんが、今回の調査結果のいいところに注目して「ほめて伸ばす」のようなイメージで、空き家対策を意識させていくのも、伝える側の役目ではないかと思います。Copyright 2017 株式会社ほそい住宅FP. All rights reserved.
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