津田紘彰の【ひろメ~ル ‐心に小さな火を灯す‐ 】 - バックナンバー
【必見】電車の中で涙が止まらなくなった!心豊かな人生を歩むたった一つの方法は○○
配信時刻:2017-08-15 22:00:00
本氣の講演家、津田ひろあきです。
◯◯◯さん、こんばんは(^^♪
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今日は私が、
電車の中で読んでしまって
涙が止まらず
大変なことになった(笑)
そんなエピソードを
お伝えします……!!!
……………………………☆★…
▼ ▼ ▼ ▼
坂本さんは、
食肉加工センターに
勤めています。
牛を殺して、お肉にする仕事です。
坂本さんはこの仕事が
ずっといやでした。
牛を殺す人がいなければ、
牛の肉はだれも
食べられません。
だから、大切な仕事だということは
分かっています。
でも、殺される牛と目が合うたびに、
仕事がいやになるのです。
「いつかやめよう、いつかやめよう」
と思いながら仕事をしていました。
坂本さんの子どもは、小学3年生です。
しのぶ君という男の子です。
ある日、小学校から授業参観の
お知らせがありました。
これまでは、しのぶ君のお母さんが
行っていたのですが、
その日は用事があって
どうしても行けませんでした。
そこで、坂本さんが授業参観に
行くことになりました。
いよいよ、参観日がやってきました。
「しのぶは、ちゃんと手を挙げて
発表できるやろうか?」
坂本さんは、期待と少しの心配を
抱きながら、
小学校の門をくぐりました。
授業参観は、社会科の
「いろんな仕事」
という授業でした。
先生が子どもたち一人一人に
「お父さん、お母さんの仕事を知っていますか?」
「どんな仕事ですか?」
と尋ねていました。
しのぶ君の番になりました。
坂本さんはしのぶ君に、自分の仕事について
あまり話したことが
ありませんでした。
何と答えるのだろうと不安に思っていると、
しのぶ君は、
小さい声で言いました。
「肉屋です。普通の肉屋です」
坂本さんは「そうかぁ」
とつぶやきました。
坂本さんが家で新聞を読んでいると、
しのぶ君が帰ってきました。
「お父さんが仕事ばせんと、
みんなが肉ば
食べれんとやね」
何で急にそんなことを言い出すのだろうと
坂本さんが不思議に思って
聞き返すと、
しのぶ君は
学校の帰り際に、
担任の先生に
呼び止められて
こう言われたというのです。
「坂本、何でお父さんの仕事ば
普通の肉屋て
言うたとや?」
「ばってん、カッコわるかもん。
一回、見たことが
あるばってん、
血のいっぱいついてから
カッコわるかもん…」
「坂本、おまえのお父さんが仕事ばせんと、
先生も、坂本も、
校長先生も、
会社の社長さんも
肉ば食べれんとぞ。
すごか仕事ぞ」
しのぶ君はそこまで一気にしゃべり、
最後に、
「お父さんの仕事はすごかとやね!」
と言いました。
その言葉を聞いて、坂本さんは
もう少し仕事を
続けようかなと思いました。
ある日、一日の仕事を終えた
坂本さんが
事務所で休んでいると、
一台のトラックが
食肉加工センターの
門をくぐってきました。
荷台には、明日、殺される予定の
牛が積まれていました。
坂本さんが
「明日の牛ばいねぇ…」
と思って見ていると、助手席から
十歳くらいの女の子が
飛び降りてきました。
そして、そのままトラックの
荷台に上がっていきました。
坂本さんは
「危なかねぇ…」
と思って見ていましたが、しばらくたっても
降りてこないので、
心配になって
トラックに近づいてみました。
すると、女の子が牛に話しかけている
声が聞こえてきました。
「みいちゃん、ごめんねぇ。
みいちゃん、
ごめんねぇ…」
「みいちゃんが肉にならんと
お正月が来んて、
じいちゃんの言わすけん、
みいちゃんば売らんと
みんなが暮らせんけん。
ごめんねぇ。
みいちゃん、
ごめんねぇ…」
そう言いながら、一生懸命に
牛のお腹をさすっていました。
坂本さんは
「見なきゃよかった」
と思いました。
トラックの運転席から女の子の
おじいちゃんが降りてきて、
坂本さんに頭を下げました。
「坂本さん、みいちゃんは、
この子と一緒に育ちました。
だけん、ずっとうちに
置いとくつもりでした。
ばってん、
みいちゃんば売らんと、
この子にお年玉も、
クリスマスプレゼントも
買ってやれんとです。
明日は、どうぞ、
よろしくお願いします」
坂本さんは、
「この仕事はやめよう。もうできん」
と思いました。
そして思いついたのが、明日の仕事を休むことでした。
坂本さんは家に帰り、みいちゃんと女の子のことを
しのぶ君に話しました。
「お父さんは、みいちゃんを
殺すことはできんけん、
明日は仕事を
休もうと思っとる…」
そう言うと、しのぶ君は「ふ~ん…」
と言って
しばらく黙った後、
テレビに目を移しました。
その夜、いつものように坂本さんは、
しのぶ君と一緒に
お風呂に入りました。
しのぶ君は坂本さんの背中を
流しながら言いました。
「お父さん、やっぱりお父さんが
してやった方がよかよ。
心の無か人がしたら、
牛が苦しむけん。
お父さんがしてやんなっせ」
坂本さんは黙って聞いていましたが、
それでも決心は
変わりませんでした。
朝、坂本さんは、しのぶ君が小学校に
出かけるのを待っていました。
「行ってくるけん!」
元気な声と扉を開ける音がしました。
その直後、玄関がまた開いて
「お父さん、今日は行かなんよ!
わかった?」
と、しのぶ君が叫んでいます。
坂本さんは思わず、
「おう、わかった」
と答えてしまいました。
その声を聞くとしのぶ君は
「行ってきまーす!」
と走って学校に向かいました。
「あ~あ、子どもと約束したけん、
行かなねぇ」
とお母さん。
坂本さんは、渋い顔をしながら、
仕事へと出かけました。
会社に着いても気が重くて
しかたがありませんでした。
少し早く着いたのでみいちゃんを
そっと見に行きました。
牛舎に入ると、みいちゃんは、
他の牛がするように
角を下げて、
坂本さんを威嚇するような
ポーズをとりました。
坂本さんは迷いましたが、そっと手を出すと、
最初は威嚇していた
みいちゃんも、
しだいに坂本さんの手を
くんくんと嗅ぐように
なりました。
坂本さんが、
「みいちゃん、ごめんよう。
みいちゃんが肉にならんと、
みんなが困るけん。
ごめんよう…」
と言うと、
みいちゃんは、
坂本さんに
首をこすり付けてきました。
それから、坂本さんは、
女の子がしていたように
お腹をさすりながら、
「みいちゃん、じっとしとけよ。
動いたら急所をはずすけん、
そしたら余計苦しかけん、
じっとしとけよ。
じっとしとけよ」
と言い聞かせました。
牛を殺し解体する、その時が来ました。
坂本さんが、
「じっとしとけよ、みいちゃんじっとしとけよ」
と言うと、
みいちゃんは、ちょっとも動きませんでした。
その時、みいちゃんの大きな目から
涙がこぼれ落ちてきました。
坂本さんは、牛が泣くのを初めて見ました。
そして坂本さんが、ピストルのような道具を
頭に当てると、
みいちゃんは
崩れるように倒れ、
少しも動くことは
ありませんでした。
普通は、牛が何かを察して
頭を振るので、
急所から
少しずれることがよくあり、
倒れた後に
大暴れするそうです。
次の日、おじいちゃんが
食肉加工センターに
やって来て、
坂本さんに
しみじみとこう言いました。
「坂本さん、ありがとうございました。
昨日あの肉は、
少しもらって帰って、
みんなで食べました。
孫は泣いて
食べませんでしたが、
『みいちゃんのおかげで
みんなが暮らせるとぞ。
食べてやれ。
みいちゃんに
ありがとうと
言うて食べてやらな、
みいちゃんが
かわいそうかろ?
食べてやんなっせ。』
って言うたら、
孫は泣きながら、
『みいちゃんいただきます。おいしかぁ、おいしかぁ。』
て言うて食べました。
ありがとうございました」
坂本さんは、もう少しこの仕事を
続けようと思いました。
内田 美智子 著
【いのちをいただく】より
……………………………☆★…
▼ ▼ ▼ ▼
現代の学校では保護者から、
「給食費を払っているのに、
なぜ『いただきます』
などと子どもに
言わせなくては
ならないのか」
という意見が出るそうです。
なんて思いやりのない親なんだろう、
と片付けて
しまいがちですが、
今私たちの日常は、この内田美智子さんの
言葉のように、
「いのちをいただく」
というイメージが湧きにくくなっています。
命を下さった動物や野菜の思い、
そして
坂本さんのような方々の
思いにも感謝して、
『いただきます』と。今日で、
あの大きな戦争の敗戦から72年。
そんな深い感謝や
思いやりが、
笑顔溢れる世界への
小さな一歩に
なると信じて歩みます。
◯◯◯さんが明日も、
素晴らしい一日となられますように。
いつもありがとうございます。
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